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第 208 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年6月17日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
208-01 笠かむる人のある街梅雨の朝 早香 2 たんこ・蒼穹
208-02 青梅雨やピクルス漬かる硝子瓶 柚子 2 蒼穹・樽金
208-03 門跡の紫陽花人を選りて立つ
208-04 水面の夕日を分けて通し鴨 樽金 2 中ちゃん・野浮
208-05 ため息を聞かれてしまふゆすらうめ 睦月 2 蒼穹・破庭
208-06 下駄履の学帽飛ぶや青嵐 蒼穹 2 亮哉・掃半
208-07 青空はくまなく碧く朴の花 柚子 1 早香
208-08 水の面に梅鉢の紋あめんぼう 子々 1 たんこ
208-09 風鈴の音のきれぎれ風誘ふ
208-10 感情の時に激しき熱帯魚 野浮 5 亮哉・早香・柚子・子々・掃半
208-11 人造の浜まつすぐに陽炎へる 睦月 2 野浮・掃半
208-12 点灯し始発待ちゐる駅涼し 竹軒 2 中ちゃん・子々
208-13 青梅拭く父の姿を想ひつつ 早香 2 たんこ・子々
208-14 濡れた葉にゆっくりゆっくり蝸牛 たんこ 2 子々・掃半
208-15 夜の底ほとと守宮の落ちにけり 亮哉 4 早香・柚子・樽金・睦月
208-16 回廊を巡りて明かし花菖蒲 掃半 1 睦月
208-17 わだかまり蕗を剥く間に忘れけり 蒼穹 4 中ちゃん・野浮・樽金・破庭
208-18 五月雨の激しくなりぬ夕厨 中ちゃん 2 柚子・竹軒
208-19 老朽の家住み易く心太 掃半 4 早香・子々・竹軒・睦月
208-20 北の窓開けて十薬匂ひけり
208-21 十薬や独りが好きな訳でなし 野浮 3 蒼穹・掃半・破庭
208-22 あぢさゐを巡りしほどに雨強く 中ちゃん 1 破庭
208-23 薔薇色のパラソル銀座四丁目 早香 3 樽金・竹軒・睦月
208-24 作務僧のみな異国人沙羅の花 子々 3 亮哉・柚子・竹軒
208-25 梅雨空に深呼吸して挑みけり
208-26 野良犬に声かけ行く子日日草 柚子 2 中ちゃん・野浮
208-27 コンタクトレンズのやうな梅雨の月 樽金 2 亮哉・柚子
208-28 炎天や鳥居の傷も古びたり 竹軒 1 たんこ
208-29 花栗や十五中年漂流記 亮哉 1 早香
208-30 早暁を目覚めてをればほととぎす
208-31 黒南風や龍の肋の如き雲
208-32 片影に僧のつむりや子の法事 掃半 1 中ちゃん
208-33 梅雨寒し脱いだ上着を肩にかけ
208-34 青嵐や魔女の箒は月に消え
208-35 夏蝶の風を起こして去りにけり 竹軒 3 蒼穹・樽金・破庭
208-36 ここまでは六割のけふ額の花 睦月 1 野浮
208-37 いささかの心弱りよジギタリス 蒼穹 2 亮哉・睦月
208-38 そろそろに立てる齢と虎が雨
208-39 案じたる雨上がりけり初浴衣 樽金 2 たんこ・竹軒

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