[QLD句会録棚]
第 209 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年7月1日
兼 題:「鱧」(はも)、「夕立」、「帯」 ※「帯」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
209-01 大夕立逃れ出でたる電車かな 竹軒 2 亮哉・早香
209-02 蒼天を呑込んでゆく夕立かな 野浮 1 子々
209-03 K君が来るなら鱧の三杯酢 こひつじ 2 柚子・越冬こあら
209-04 夕立に街駆け抜けるハイヒール たんこ 1 蒼穹
209-05 夕立来隣家のピアノ止みにけり
209-06 薫風や寝転んで見る妻の帯 越冬こあら 5 中ちゃん・竹軒・こひつじ・破庭・掃半
209-07 鱧の骨切ればみづおと京のおと 睦月 3 たんこ・亮哉・樽金
209-08 夕立の烏森口静かなり
209-09 夕立やマクドナルドに人溢れ
209-10 包丁の切味のよし鱧料理 野浮 1 たんこ
209-11 鱧の骨口に含んで子のぐづる
209-12 鮑とる舟に繋ぎし海女の帯 掃半 2 中ちゃん・早香
209-13 夕立の気配の風のありにけり こひつじ 3 柚子・樽金・子々
209-14 夏帯や男勝りと云はれたる 蒼穹 5 中ちゃん・野浮・柚子・たんこ・破庭
209-15 蛍火の魅せて女よ帯を解け
209-16 夕立にしぶかれてゐる軒の下 子々 3 野浮・柚子・掃半
209-17 夜濯ぎの吾子の白帯ほつれゐし 竹軒 1 蒼穹
209-18 もう少し飲みたいところ鱧茶漬 樽金 3 竹軒・子々・掃半
209-19 夕立や馴染みし店の世話女将
209-20 骨切りとコンチキチンが鱧の味 早香 1 越冬こあら
209-21 黒潮てふ帯に乗りたるヨットかな
209-22 某日や味なきごとき鱧の味 亮哉 3 睦月・破庭・掃半
209-23 跨ぎたる夕立上がりの水たまり
209-24 虫干しの一隅形見の帯着物 子々 1 早香
209-25 三時間気配ばかりの夕立かな
209-26 けふも雨きのふも雨や湯引き鱧 柚子 3 浮動甘納豆・亮哉・破庭
209-27 兵児帯で猫と戯むる夏座敷 樽金 7 野浮・浮動甘納豆・睦月・たんこ・子々・早香・越冬こあら
209-28 夕立と腕白坊主共に去り 早香 1 蒼穹
209-29 鱧料理小骨がのどにひっかかり
209-30 帯とんと叩き着終ふる初浴衣 睦月 6 中ちゃん・竹軒・こひつじ・亮哉・樽金・越冬こあら
209-31 熱帯夜翅を持つもの翅を閉ぢ 柚子 2 睦月・亮哉
209-32 隣席もまづはと頼む鱧の皮 蒼穹 1 睦月
209-33 鱧の膳うるし黒々して客間 中ちゃん 1 浮動甘納豆
209-34 大夕立抜け青空の真下かな 柚子 1 子々
209-35 夕立に選ばれてゐる一丁目 睦月 5 こひつじ・破庭・早香・越冬こあら・掃半
209-36 夕立に買物袋ひた走る
209-37 夜濯ぎの包帯の渦天女の舞
209-38 夕立や熱帯雨林かくやかと
209-39 子育ては遠き日のこと鱧の椀 掃半 7 中ちゃん・蒼穹・野浮・浮動甘納豆・竹軒・こひつじ・樽金
209-40 初浴衣帯とリボンの可愛い子
209-41 宵山や色とりどりの浴衣帯
209-42 骨切りのリズミカルなり鱧料る
209-43 帯ゆるくうけら焼く日の煙かな 亮哉 2 蒼穹・浮動甘納豆
209-44 さりさりと鱧の骨切る四十路かな
209-45 おもむろに夫に解かせし浴衣帯 こひつじ 3 野浮・たんこ・樽金
209-46 時間帯重なり合うて夏の恋
209-47 はんなりとしんなりと鱧食べなはれ 越冬こあら 1 こひつじ
209-48 偉丈夫な男静かに鱧叩く 破庭 3 柚子・睦月・竹軒

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