[QLD句会録棚]
第 210 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年7月15日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
210-01 プライドは捨てられません夏椿 野浮 1 浮動甘納豆
210-02 儚しとビールの泡のつぶやけり 蒼穹 2 柚子・破庭
210-03 打水や犬の足跡下駄の跡 浮動甘納豆 5 蒼穹・睦月・たんこ・早香・越冬こあら
210-04 巣立鳥一羽残りて親を待つ
210-05 段ボール猫の親子の昼寝かな たんこ 2 竹軒・早香
210-06 夏草や金属音をたててをり 亮哉 1 子々
210-07 短夜を貪るような寝息かな 早香 4 野浮・子々・たんこ・越冬こあら
210-08 合歓咲くや夢の中の子幼くて 柚子 3 浮動甘納豆・蒼穹・樽金
210-09 ひとり飛ぶほたるの冷めし火を掬ふ 破庭 2 中ちゃん・野浮
210-10 炎熱の名残や街の灯の潤む 浮動甘納豆 6 蒼穹・樽金・睦月・野浮・子々・掃半
210-11 君の名を昔のままに籠枕
210-12 四葩剪る子の爪ほどのかたつむり 子々 5 中ちゃん・蒼穹・樽金・柚子・睦月
210-13 帰省の子座敷転びつ漫画読む 樽金 2 たんこ・竹軒
210-14 白玉やたちまち流行る「米百俵」
210-15 破れ垣や針の飛びたる時計草 竹軒 4 樽金・睦月・掃半・亮哉
210-16 月涼し這出でてくる団子虫 野浮 4 蒼穹・早香・掃半・破庭
210-17 緑陰が恋しい街の交差点 たんこ 1 早香
210-18 梅雨明けを今朝女子アナに告げられて 越冬こあら 1 破庭
210-19 帰省子は安部公房の「壁」持参
210-20 風鈴がひとたびあとは風無き夜 破庭 1 掃半
210-21 炎天に熱き緑茶の心意気 早香 3 柚子・越冬こあら・亮哉
210-22 向日葵と向き合ふ首に日を弾き 柚子 2 浮動甘納豆・野浮
210-23 葦茂る考へぬ人間として
210-24 天平の薄紅色や蓮の花 野浮 3 柚子・睦月・竹軒
210-25 旅浴衣微醺帯びたる句会かな 蒼穹 4 中ちゃん・子々・たんこ・竹軒
210-26 今年また初蝉母の忌に聴きぬ 樽金 1 中ちゃん
210-27 出迎への犬にまづ寄る白日傘 睦月 1 亮哉
210-28 とろろ汁たっぷりかけて早き昼
210-29 口ふふむ楊梅に日の名残かな
210-30 煩悩を背負ひ七夕笹しなる 破庭 3 中ちゃん・浮動甘納豆・竹軒
210-31 山城の在りしと聞きし青嶺かな 竹軒 5 浮動甘納豆・樽金・柚子・野浮・亮哉
210-32 酔ひ覚めて小言も呑みぬ冷素麺 掃半 1 破庭
210-33 品書きの冷やし甘酒頼みしが
210-34 老いづくや早寝早起き昼寝して 子々 1 たんこ
210-35 李剥く指の濡るるや油月 亮哉 1 越冬こあら
210-36 昼顔や古刹にふかく祈りの手
210-37 彼の人艶かしきこと百日紅
210-38 足裏に風を感じて三尺寝 樽金 4 子々・早香・掃半・破庭
210-39 大幹にあそぶ朝日や蝉しぐれ 睦月 1 亮哉
210-40 悪文に添削の朱入るる暑さかな
210-41 川涼み座りの悪き招き猫 浮動甘納豆 1 越冬こあら
210-42 暑き日や子を抱く母の連れ欠伸
210-43 休耕田今年も蛙が歌ってる
210-44 五月雨の中認識論読んでゐる
210-45 夏の宵ギター抱えて見るテレビ

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