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第 211 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年7月29日
兼 題:「茉莉花」(まつりはな)、「虹」、「爪」 ※「爪」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
211-01 肌脱ぎて独り切りゐる夜爪かな
211-02 列車ごと包まれゆくや朝の虹 柚子 3 蒼穹・竹軒・早香
211-03 夕虹や帰宅の父の土産菓子
211-04 端居して爪に花柄書いている 浮動甘納豆 3 睦月・柚子・破庭
211-05 月の出を待つ茉莉花の香りかな 中ちゃん 3 子々・蒼穹・越冬こあら
211-06 茉莉花の香り南京町の昼 竹軒 5 中ちゃん・浮動甘納豆・野浮・早香・掃半
211-07 白玉や爪無きごとき好々爺 睦月 3 子々・浮動甘納豆・越冬こあら
211-08 虹立ちぬ地球開闢以来より
211-09 爪先に落つひとひらの百日紅
211-10 君の在る街に向かふて虹のたつ
211-11 シャワーより爪先立ちに出で来たる 蒼穹 3 浮動甘納豆・樽金・破庭
211-12 ノズルから庭に散水虹となる たんこ 1 越冬こあら
211-13 食卓に小さき虹散る切子かな 亮哉 6 子々・睦月・浮動甘納豆・柚子・早香・掃半
211-14 茉莉花や闇のいや濃き前後 亮哉 1 掃半
211-15 嘘つきと言へず李に爪立てる 破庭 4 中ちゃん・蒼穹・樽金・野浮
211-16 暑き日に何故君は爪を切る
211-17 茉莉花や洗ひ落とせぬ男臭 破庭 1 たんこ
211-18 茉莉花に触れたずぼんの香りかな
211-19 茉莉花のにほふアジアンマーケット 睦月 1 竹軒
211-20 茉莉花や灯ともし頃は皆やさし 樽金 1 柚子
211-21 水滴の中に虹のかけらかな
211-22 登山靴脱げば死んでる爪の先 竹軒 1 樽金
211-23 麻座布団老婆がひとり爪を切る たんこ 3 子々・竹軒・掃半
211-24 夕虹や樹々よりいまだ雨しずく 樽金 5 子々・浮動甘納豆・柚子・亮哉・竹軒
211-25 本日も微風快晴茉莉花
211-26 君と見た虹は都に置いたまま 越冬こあら 1 早香
211-27 奉納の一番太鼓虹の村 子々 2 睦月・野浮
211-28 赤い爪ゆれてきらめく夏扇 掃半 2 中ちゃん・たんこ
211-29 遅刻だと言ひつつ虹を見てしまふ 睦月 2 柚子・破庭
211-30 端居して爪剪る音を響かせる 子々 1 越冬こあら
211-31 ついていい嘘もありけり虹の橋 野浮 2 亮哉・破庭
211-32 夕涼み爪弾く三弦の小路
211-33 茉莉花の闇に仄めくかをりかな 野浮 1 たんこ
211-34 茉莉花の根下に小鳥埋めけり 子々 1 睦月
211-35 茉莉花の香り彼との距離はかる 早香 2 蒼穹・樽金
211-36 釈迦牟尼もこの茉莉花の香を嗅ぎし
211-37 飛行機や虹に染まりし雲の縁
211-38 客を待つ茉莉花匂ふ居間の窓
211-39 惜別の宴の果てのジャスミン茶 越冬こあら 1 掃半
211-40 旅先の虹の記憶のごときもの 浮動甘納豆 1 越冬こあら
211-41 夜の硝子守宮に爪のなささうな 柚子 3 中ちゃん・亮哉・野浮
211-42 端居して足の爪なぞ切つてゐる 中ちゃん 1 蒼穹
211-43 赤爪と青爪ならび砂日傘 樽金 5 中ちゃん・睦月・亮哉・たんこ・野浮
211-44 泣き止みし子の見上げたる夕の虹 蒼穹 4 たんこ・樽金・竹軒・破庭
211-45 茉梨花や深きに入る立ち話 柚子 2 亮哉・早香

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