[QLD句会録棚]
第 212 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年8月12日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
212-01 風呂屋まで月と並んで歩むかな 早香 3 蒼穹・たんこ・越冬こあら
212-02 熱帯夜喉が渇いて目が醒める
212-03 寝巻きとも見ゆる幼の盆踊り 竹軒 2 中ちゃん・浮動甘納豆
212-04 考える人になりえぬかぶと虫 掃半 2 野浮・破庭
212-05 白木槿不動明王火炎負ふ
212-06 短夜やいずこの窓か咳一つ 浮動甘納豆 1 越冬こあら
212-07 一雨の後の風には秋の素 早香 1 野浮
212-08 夕間暮れ青田刈りするしらせあり
212-09 帰省子にぎこちなく労はれをり 睦月 2 子々・柚子
212-10 新涼の鳥居水色船黄色
212-11 掌に新涼を乗せ仕上げとす
212-12 みちのくの早き日暮や合歓の花 樽金 1 亮哉
212-13 ものものに影の濃淡原爆忌 野浮 7 早香・樽金・睦月・竹軒・柚子・中ちゃん・破庭
212-14 信号の同時点滅朝曇り 子々 1 越冬こあら
212-15 犬は尾を下げたる鼠花火かな 野浮 1 子々
212-16 尾を曳きてゆく老犬の残暑かな 睦月 1 掃半
212-17 ビール好きビールだけがわが命 たんこ 1 掃半
212-18 また夫にうまく使はれ炎天下 子々 4 亮哉・早香・たんこ・竹軒
212-19 すべりゆく水上バスの流火かな
212-20 秋めきて勝手に回るボールペン 越冬こあら 2 野浮・浮動甘納豆
212-21 出不精の窓に置かれし水中花 掃半 1 竹軒
212-22 喚声を見上げて晩夏遊園地 柚子 1 掃半
212-23 炎昼に積まる竿竹伸びてゐる 蒼穹 2 早香・破庭
212-24 送り火や町屋を抜ける風の道 竹軒 5 早香・樽金・睦月・たんこ・破庭
212-25 朝顔の朝一番の顔にあふ 睦月 2 子々・柚子
212-26 寛恕たる流星群を見し夜より 蒼穹 2 亮哉・野浮
212-27 喉鳴らしラムネ飲み干す男(ヒト)といる
212-28 日曜の夕蜩や米を研ぐ 浮動甘納豆 3 樽金・たんこ・中ちゃん
212-29 秋暑し病み上がりには喰えぬ菓子 越冬こあら 4 蒼穹・たんこ・掃半・浮動甘納豆
212-30 ひよろとモデム鳴いて止みけり夜の秋
212-31 ネクタイの結べば鳴りぬ今朝の秋 樽金 5 蒼穹・亮哉・子々・柚子・浮動甘納豆
212-32 尺取りの己れが尺の計られず
212-33 こちらより話切り出す星今宵 蒼穹 1 睦月
212-34 用水の堰閉められて赤のまま
212-35 とりどりのパン屋の棚や終戦日 柚子 6 蒼穹・樽金・睦月・竹軒・越冬こあら・掃半
212-36 夕立を楽しむための半ズボン 浮動甘納豆 3 蒼穹・竹軒・中ちゃん
212-37 創業は慶長と云ふとろろ汁 竹軒 2 子々・中ちゃん
212-38 秋立ちて糸綴じとなる雑記帖 早香 1 野浮
212-39 あとひとつもひとつ花火揚がらぬか 破庭 3 亮哉・睦月・柚子
212-40 仕事より帰りし妻に南瓜煮る
212-41 バス停に炎天の下長い列
212-42 啼き止まぬ夜の蜩歌舞伎町 破庭 2 樽金・越冬こあら
212-43 祖父母らの古写真あり盆支度
212-44 未だ目を入れぬ達磨や汗一筋 野浮 2 破庭・浮動甘納豆
212-45 深入りす長編小説夜の秋 柚子 1 早香

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