[QLD句会録棚]
第 213 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年8月26日
兼 題:「稲の花」、「新涼」、「蜩」(ひぐらし)
No. 俳          句 作  者 選          者
213-01 新涼やレースカーテン買い換える 浮動甘納豆 2 樽金・たんこ
213-02 稲の花やがて黄金の波となる たんこ 1 柚子
213-03 蜩の公園口に待つてゐる 睦月 2 破庭・早香
213-04 新涼やかすかに明けの鐘の音
213-05 この畔は鎮守への道稲の花 野浮 3 蒼穹・浮動甘納豆・たんこ
213-06 蜩に帰心つのりてゐたりけり 子々 2 柚子・樽金
213-07 御用聞き蜩聞いて一回り 早香 1 浮動甘納豆
213-08 ありなしの風おと散らし稲の花 睦月 1 早香
213-09 行きずりのふたりかなかな聞いてゐる 柚子 2 睦月・子々
213-10 新涼やおいでおいでと蔓の先 野浮 1 亮哉
213-11 提案書書けず蜩鳴り止まず 浮動甘納豆 2 中ちゃん・野浮
213-12 新涼や余計な客を連れてくる たんこ 1 竹軒
213-13 仕舞事終へし両手に涼新た 破庭 1 浮動甘納豆
213-14 湯上りの日陰の風や稲の花
213-15 木綿地を洗ひ晒して涼新た 竹軒 5 中ちゃん・樽金・野浮・たんこ・早香
213-16 新涼や運ばれ来たる泥鰌鍋
213-17 恥を知る人無き国に稲の花
213-18 新涼の山の大気に目覚めけり 子々 2 柚子・樽金
213-19 新涼やチューインガムの包み紙 早香 1 中ちゃん
213-20 水口は咲き遅れけり稲の花 樽金 6 亮哉・浮動甘納豆・野浮・睦月・子々・破庭
213-21 蜩や幹に残れる頭文字
213-22 蜩や魄なきむくろの軽ろき事
213-23 かなかなやもんぺ姿の似合ふ里 1 たんこ
213-24 虚心にて腹満たすべし稲の花
213-25 新涼をすこし離れて歩みけり 亮哉 2 蒼穹・早香
213-26 稲の花白髪の混じりし母美しき
213-27 ひぐらしや港離るる船白く 亮哉 2 中ちゃん・竹軒
213-28 オープンを待つ新涼の駅ホテル 睦月 3 亮哉・柚子・子々
213-29 稲の花咲きそめ軍手乾きをり 中ちゃん 1 子々
213-30 新涼や濡れ縁に履く下駄の肌 蒼穹 7 中ちゃん・亮哉・柚子・浮動甘納豆・竹軒・野浮・たんこ
213-31 越後とは平たき国よ稲の花 浮動甘納豆 4 蒼穹・竹軒・睦月・破庭
213-32 山道や蜩がなく夕まぐれ
213-33 コンビニの開店のビラ稲の花
213-34 爺さまが天を仰ぐや稲の花 竹軒 1 早香
213-35 茣蓙敷いて縁に蜩聴いてゐる 中ちゃん 1 竹軒
213-36 門川の道舐めにくる稲の花 子々 1 蒼穹
213-37 乾き切る庭にひぐらし競ひたる
213-38 新涼や包みに北の宛名書く 柚子 6 亮哉・蒼穹・樽金・野浮・睦月・破庭
213-39 蜩やなぜ独身と訊ねられ 野浮 3 睦月・子々・破庭

[第212回]  [第214回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]