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第 214 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年9月9日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
214-01 山荘のアートな表札吾亦紅
214-02 とりどりの髪色戻し九月かな
214-03 ベランダに煙草の灯る長い夜 越冬こあら 2 たんこ・子々
214-04 猫じゃらし戯れずに猫の日向ぼこ
214-05 柔らかく乾く九月の濯ぎもの 子々 5 蒼穹・中ちゃん・野浮・柚子・樽金
214-06 再会を約し別るる青通草
214-07 夕光のうら明るさよ台風過 子々 3 浮動甘納豆・野浮・掃半
214-08 古日記読み継ぐ夜や虫時雨
214-09 葛の葉の覆ひ尽くせしことのある 蒼穹 2 浮動甘納豆・柚子
214-10 徘徊の有線またも秋暑し 掃半 1 早香
214-11 ちちろ虫夜明けとともにどこへ行く
214-12 眠る窓目掛け台風北上す
214-13 流星やさっき遊んだ魚死す 破庭 2 越冬こあら・掃半
214-14 雨音の止みて再び虫の声 浮動甘納豆 3 蒼穹・たんこ・樽金
214-15 鶏頭のくねりながらも立ち尽くし
214-16 喧嘩する隣人秋の雨の夜 越冬こあら 1 破庭
214-17 早寝した孫の鈴虫一晩中
214-18 桂馬成る庭の菊など誉めておく 浮動甘納豆 3 蒼穹・中ちゃん・睦月
214-19 皿ひとつお茶碗ふたつ鰯雲 破庭 2 越冬こあら・睦月
214-20 燈下親しメールに未知の人ありき
214-21 三度目は犬の吠ゆるや秋の道
214-22 散骨の話などして秋の昼 柚子 5 浮動甘納豆・野浮・樽金・早香・破庭
214-23 龍頭に似し流木や秋の潮 中ちゃん 1 竹軒
214-24 アカペラを口ずさもうか星月夜
214-25 ゆらりゆら花野の中に佇めば
214-26 虫鳴くや酒は温めが好かりける 樽金 1 たんこ
214-27 栗拾う実の数かぞえたその後に
214-28 虫の鳴く闇へとバスを降りにけり 中ちゃん 9 蒼穹・浮動甘納豆・たんこ・子々・野浮・柚子・樽金・睦月・破庭
214-29 朝顔の小輪ばかり咲き残る 樽金 3 子々・睦月・破庭
214-30 朗々とひびく謡の夜長かな たんこ 3 中ちゃん・子々・野浮
214-31 秋晴や鎮守の鳥居塗り直す 樽金 3 竹軒・越冬こあら・早香
214-32 台風に振り落とされた実りかな
214-33 独り身に灰皿ばかり増えて秋 浮動甘納豆 4 中ちゃん・柚子・越冬こあら・掃半
214-34 綻びし輪へ黙々と踊り込む 睦月 4 蒼穹・中ちゃん・越冬こあら・掃半
214-35 まず腹の充ちれば虚心稲穂垂る 蒼穹 1 早香
214-36 法師蝉前奏だけで終はりけり 柚子 2 竹軒・睦月
214-37 さわやかに風さわやかに目覚めけり
214-38 コスモスの放任さるる耕地かな 竹軒 2 たんこ・早香
214-39 鬼灯のこつんと独りぼつちなる 睦月 1 柚子
214-40 逆光を気にせず秋の写真かな 野浮 3 子々・竹軒・破庭
214-41 秋の雨はしけに屋根のなかりけり 中ちゃん 4 浮動甘納豆・竹軒・樽金・掃半
214-42 絵ちず手に手に新涼のまち巡る

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