[QLD句会録棚]
第 215 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年9月23日
兼 題:「良夜」、「葡萄」、「バス」 ※「バス」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
215-01 急坂のバス正面に黄色い月 浮動甘納豆 2 樽金・柚子
215-02 終点の終バス戻る秋桜 樽金 1 亮哉
215-03 流星や最終便のバス遅る 破庭 2 蒼穹・早香
215-04 百尺の城垣にゐて良夜かな 樽金 4 浮動甘納豆・柚子・野浮・破庭
215-05 恋文をポストに入れる良夜かな 浮動甘納豆 2 浮動甘納豆 2 柚子・竹軒
215-06 ラメ入りのマニキュアひかる良夜かな 掃半 1 越冬こあら
215-07 バス降りて片側三車線の秋 亮哉 1 越冬こあら
215-08 三つ四つと銀杏拾いバスを待つ 早香 2 睦月・破庭
215-09 席立てり良夜なること云ひわけに 蒼穹 3 中ちゃん・たんこ・野浮
215-10 木犀の香を分けてゆく村のバス
215-11 御布団に溶けて染み込む良夜かな 越冬こあら 1 浮動甘納豆
215-12 葡萄棚垂るる房ごと揺れてをり
215-13 おほらかに巨峰ぶどうの横たはる 睦月 2 柚子・掃半
215-14 元気との艶やかな文字マスカット 柚子 1 たんこ
215-15 バス待ちの人を横目に良夜かな
215-16 ふるさとに敬老の日のバスを待つ 睦月 1 竹軒
215-17 金色の空に葡萄の重さかな 亮哉 1 早香
215-18 貸本を懐に入れ良夜かな 竹軒 4 樽金・子々・睦月・早香
215-19 酒を飲み月の出を待つ良夜かな たんこ 1 竹軒
215-20 家船の舫ふ運河に良夜かな 亮哉 2 樽金・柚子
215-21 背を向けし案山子残してバス発ちぬ 子々 3 蒼穹・掃半・野浮
215-22 笑ひ顔して犬眠る良夜かな 柚子 7 中ちゃん・蒼穹・浮動甘納豆・竹軒・睦月・亮哉・破庭
215-23 裏山に何かこゑある良夜かな 睦月 2 越冬こあら・亮哉
215-24 種の無き物が囃され葡萄食ふ
215-25 目覚むたび同じ所にちちろ虫 子々 4 樽金・たんこ・亮哉・早香
215-26 今日の憂さ酒に溶かして良夜かな 中ちゃん 1 掃半
215-27 種なしや種有りぶどう懐かしき
215-28 葡萄作りの彼のワインが仕込まれし
215-29 葡萄一房涅槃のごとく横たわる 浮動甘納豆 1 竹軒
215-30 彼岸花バス停わきに影ひとつ たんこ 1 睦月
215-31 一房もまた一粒も葡萄なり 早香 1 浮動甘納豆
215-32 市場発つバスに秋刀魚の袋下げ 掃半 4 中ちゃん・子々・野浮・越冬こあら
215-33 一房の葡萄を描き上げ暮れる 越冬こあら 1 睦月
215-34 ルージュの輪ぶどうの粒を吸ひ込みし 中ちゃん 3 浮動甘納豆・掃半・野浮
215-35 教会に付属し青き葡萄園 竹軒 1 子々
215-36 バスを乗り継ぎコスモスの里に来し 野浮 1 蒼穹
215-37 やや寒や二百十円路線バス 越冬こあら 1 破庭
215-38 化粧せし女眠るる良夜かな
215-39 バス停の曳きたる影や十三夜 蒼穹 2 子々・越冬こあら
215-40 酌交し宇宙の話良夜かな 野浮 2 掃半・子々
215-41 水中に葡萄浸すや銀の粒
215-42 かたむける杯増える良夜かな 早香 2 中ちゃん・たんこ
215-43 葡萄粒ふたつ転げて夫婦かな 野浮 2 樽金・亮哉
215-44 山抜けて銀河の中へ夜行バス 柚子 3 蒼穹・破庭・早香
215-45 山の子の野葡萄口も手も赤し 掃半 2 中ちゃん・たんこ

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