[QLD句会録棚]
第 216 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年10月7日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
216-01 栗一つ五目いなりの奥の奥
216-02 半ばより乾いて秋の舫ひ綱 亮哉 4 蒼穹・浮動甘納豆・野浮・樽金
216-03 帰り道黄金の稲穂茜色
216-04 道ゆづり道ゆづられて花野かな 柚子 3 蒼穹・竹軒・破庭
216-05 芋ふかす思ひ出ひとつずつめくり 中ちゃん 2 睦月・早香
216-06 満月や二屋根欠けし摩天楼 破庭 1 たんこ
216-07 肝少し添へられ鯊の刺身かな 中ちゃん 1 子々
216-08 敬老の日なり煙草は駄目といふ 子々 4 たんこ・浮動甘納豆・竹軒・破庭
216-09 馬肥ゆる尻たたかれて十歳馬
216-10 朴の葉に橡餅盛らる茣蓙のうへ 蒼穹 1 亮哉
216-11 母思う無花果が熟れ柿が熟れ 子々 1 睦月
216-12 順番はまぢか焼きたて胡桃パン 睦月 5 亮哉・越冬こあら・子々・柚子・早香
216-13 この墓に入ることはなし墓洗ふ 竹軒 5 中ちゃん・浮動甘納豆・野浮・子々・早香
216-14 水門の咳き込む声や秋深し 亮哉 1 浮動甘納豆
216-15 前照灯霧を押しつつ進みけり 柚子 5 中ちゃん・野浮・竹軒・樽金・破庭
216-16 新渋の出来を祝へる酒甘し
216-17 秋の湖ベンチ動かぬ老夫婦
216-18 のら猫がすりよって来る秋の月 たんこ 1 越冬こあら
216-19 薄原逢魔が時に迷い込み 早香 1 竹軒
216-20 金木犀ベンチに預く旅鞄
216-21 六根を余すこと無く秋日暮る
216-22 腰軽き人の活けたる野菊かな 野浮 4 中ちゃん・竹軒・越冬こあら・早香
216-23 バッタ跳ぶ子は飛行機になりきって 子々 3 樽金・掃半・柚子
216-24 双の手にどんぐり広げ「2と3で5」 樽金 1 子々
216-25 鯊を釣るおとこ終日橋のした 掃半 1 越冬こあら
216-26 秋雨やもたれ合う傘立ての傘
216-27 葛にほふ方へ自転車寄せにけり 睦月 3 樽金・柚子・破庭
216-28 十六夜や忘るることも楽しけれ 野浮 1 蒼穹
216-29 意に沿わぬ相槌打ちて秋刀魚喰う 越冬こあら 3 中ちゃん・たんこ・野浮
216-30 妻はいま橋渡るころ居待月
216-31 高すぎる天を見ている眼窩かな
216-32 いつの間にいつもの場所に曼珠沙華 浮動甘納豆 1 樽金
216-33 木の実降るアルパは風を追ひかけて 睦月 1 蒼穹
216-34 缶コーヒー片手に秋の空の下
216-35 新豆腐水の中より生まれけり 浮動甘納豆 3 亮哉・柚子・睦月
216-36 休み茶屋トマト浮かべし山ノ水 竹軒 1 中ちゃん
216-37 五蘊皆空なりといふ秋の風 破庭 2 掃半・睦月
216-38 十六夜の心残りの帯を解く 蒼穹 2 たんこ・柚子
216-39 勤め人ばかりの町や居待月 樽金 4 野浮・越冬こあら・掃半・睦月
216-40 放生会過ぎ鼻唄のジョンレノン
216-41 職に就く我が子を励ます夜長かな たんこ 1 掃半
216-42 十六夜や分母の上に乗る分子 越冬こあら 1 亮哉
216-43 秋刀魚焼く妻の帰りの遅きこと 中ちゃん 4 蒼穹・たんこ・掃半・破庭
216-44 電車去り鉄路周辺ちちろ鳴く 竹軒 1 浮動甘納豆
216-45 秋の雨隣人静かに暮れて行く たんこ 3 亮哉・子々・早香

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