[QLD句会録棚]
第 217 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成13年10月21日
兼 題:「鹿」、「敗荷」(やれはす)、「笑」 ※「笑」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
217-01 トライ決め笑はぬラガー佳かりける 樽金 2 亮哉・破庭
217-02 渋の抜け艶なる笑みや柿紅葉 蒼穹 1 早香
217-03 敗荷の池巡りしは夫婦らし 中ちゃん 2 蒼穹・たんこ
217-04 古の都はいずこ鹿の声 早香 1 竹軒
217-05 角切られやさしくなりぬ鹿の顔 樽金 2 子々・掃半
217-06 鹿の目のややいろづきてなをくろし 破庭 1 亮哉
217-07 微苦笑す敬老の日の記念品 竹軒 2 越冬こあら・掃半
217-08 鹿たちのパンに群がる都かな
217-09 笑ひたきときに笑へる褞袍かな 亮哉 3 樽金・子々・掃半
217-10 突然にひざ笑い出す秋の山 掃半 2 たんこ・柚子
217-11 天高し失笑誘うおやじギャグ 越冬こあら 1 睦月
217-12 敗荷の支えあひたる三の丸 睦月 3 中ちゃん・竹軒・野浮
217-13 敗荷の凭れ合はずに立ちてをり 蒼穹 2 樽金・早香
217-14 団栗や子のころころとよく笑ひ 睦月 4 亮哉・樽金・柚子・野浮
217-15 沢渉る峡の向かうの鹿の声 蒼穹 1 中ちゃん
217-16 呵々大笑誘ひ出したる新酒かな 野浮 1 早香
217-17 利酒に早くも笑ひ上戸かな 竹軒 8 たんこ・樽金・柚子・睦月・野浮・越冬こあら・破庭・子々
217-18 鹿鳴きていにしへ偲ぶ小督塚
217-19 小牡鹿の尻の古疵山社
217-20 鹿の声硬い枕に眠れぬ夜 越冬こあら 3 蒼穹・睦月・破庭
217-21 栗ご飯笑ってごまかすなと言はれ 柚子 1 越冬こあら
217-22 敗蓮枯れきるまでの月日かな 子々 1 早香
217-23 ランナーの巡りて止まず破蓮
217-24 秋の陽や生まれし孫の笑ひ顔
217-25 敗荷にあまねく朝の光かな 柚子 3 蒼穹・樽金・竹軒
217-26 敗荷や押し寄せている低気圧 掃半 3 亮哉・越冬こあら・子々
217-27 鹿の声聞く薄明かり露天の湯 柚子 3 中ちゃん・竹軒・破庭
217-28 鹿鳴くや呂布は赤兎に跨りて 野浮 1 睦月
217-29 敗荷や極むる道の果て見へず 破庭 1 掃半
217-30 敗荷や昨日見た夢今日の夢
217-31 笑えない龍なり淵に潜みけり
217-32 にわか雨傘にもならぬ破れ蓮
217-33 青みかん泣き笑いしたる稚児
217-34 それぞれに実りの秋の笑顔かな 早香 2 蒼穹・越冬こあら
217-35 笑み含む口端固まる秋の風 破庭 2 野浮・早香
217-36 朝まだきホテルの庭を鹿よぎる 子々 2 柚子・竹軒
217-37 敗荷や君とは隙間できたきり 野浮 4 中ちゃん・睦月・破庭・掃半
217-38 敗れ蓮正義を騙る国に住む 早香 1 たんこ
217-39 茸籠に採集したり笑ひ茸 竹軒 1 たんこ
217-40 宮島の満潮神の鹿ひそむ 睦月 1 蒼穹
217-41 山道に飛び出す鹿と眼が合ひぬ
217-42 敗荷やゆらりがぼりと午後の鯉 樽金 5 中ちゃん・亮哉・柚子・野浮・子々

[第216回]  [第218回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]