[QLD句会録棚]
第 230 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年4月21日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
230-01 田楽や箸止めて聴く一家言 睦月 5 蒼穹・中ちゃん・たんこ・越冬こあら・亮哉
230-02 春蝉の蝉しぐれかや森の底
230-03 完全な登山装備で花の客 竹軒 4 中ちゃん・野浮・喜多造・かるちゃん
230-04 げんげ田に先回りする淡き恋 野浮 3 たんこ・竹軒・クリトン
230-05 無惨なり花を切られし牡丹かな
230-06 春惜しむ木の名草の名教はつて 柚子 6 蒼穹・睦月・野浮・佐保子・早香・子々
230-07 旧姓でかける電話や宵の春 佐保子 3 竹軒・亮哉・クリトン
230-08 髪上ぐるその仕草さへ花通草
230-09 稲荷社の幟一色花吹雪 早香 4 蒼穹・樽金・睦月・竹軒
230-10 清明や音叉は波動消してをり 蒼穹 2 早香・子々
230-11 書は落つも春のうつつの乱されず かるちゃん 1 早香
230-12 木苺の花の抜け道見つけたり
230-13 暮れ泥む春のポストに口ふたつ 越冬こあら 5 蒼穹・睦月・柚子・かるちゃん・子々
230-14 再会の車窓薫風散らし寿司 早香 4 中ちゃん・柚子・かるちゃん・越冬こあら
230-15 激戦のスコアボードの遅日かな 睦月 4 樽金・野浮・佐保子・子々
230-16 石垣にたかりし蝿の影黒し
230-17 かげろふや音程あやし応援歌 樽金 1 佐保子
230-18 駆け足の世間の横の桜かな
230-19 手のひらに温もり残し燕翔び
230-20 陋屋や人住まざれどさつき咲く たんこ 1 喜多造
230-21 ボス猿の洟垂しをる花粉症 蒼穹 1 たんこ
230-22 朧夜や魑魅魍魎は猫と化す 竹軒 3 野浮・越冬こあら・クリトン
230-23 星のごとちりばめてあり山辛夷
230-24 灯台の点り春潮轟きぬ 子々 1 樽金
230-25 無伴奏チェロの震へや蠅生まる 亮哉 2 中ちゃん・野浮
230-26 石畳石の外壁春の風 越冬こあら 2 樽金・睦月
230-27 新緑の風に妖精乗つてくる 野浮 2 柚子・竹軒
230-28 杜子春の桃源郷か桃の畑
230-29 三越の赤旗たれて日永し
230-30 売家の看板置きし花水木 クリトン 2 喜多造・佐保子
230-31 春日傘回す彼女の恋の歌 早香 1 たんこ
230-32 こでまりやゆらりゆらりとふんわりと
230-33 遅き日のまた動き出す観覧車 柚子 6 睦月・かるちゃん・佐保子・越冬こあら・早香・亮哉
230-34 早蕨の古墳を越ゆる国際線 佐保子 2 中ちゃん・亮哉
230-35 遠嶺雲躑躅いよいよ白きかな
230-36 囀や雨戸開けるにちと力 中ちゃん 4 蒼穹・越冬こあら・早香・亮哉
230-37 大輪の名も「烏羽玉」と黒牡丹
230-38 塗りたてのマニキュア傷つきやすき春 佐保子 1 柚子
230-39 春愁や今日が最後と選挙戦
230-40 つつじ咲く道真直ぐにハイヒール 越冬こあら 1 かるちゃん
230-41 春陰や逆さに干さる長ズボン 樽金 2 喜多造・子々
230-42 寺に華名前おぼえて春二人
230-43 猫の子を抱いて来たりし泥の子ら 中ちゃん 3 たんこ・竹軒・クリトン
230-44 花棟揺るるは雲の湧くごとし 子々 1 柚子
230-45 花びらのいちまい降りて赤子の手 柚子 1 クリトン
230-46 朧とは星の王子の愁ひかな
230-47 光暈のやうにたんぽぽ絮の珠 亮哉 1 喜多造
230-48 山うるみ落葉松けぶる暮春かな 喜多造 1 樽金

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