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第 231 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年5月5日
兼 題:「海亀」、「卯波」(うなみ)、「観覧」 ※「観覧」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
231-01 松が枝のブランコの痕卯波立つ 竹軒 2 睦月・柚子
231-02 卯月波インドは遠し天心墓 佐保子 2 喜多造・かるちゃん
231-03 産み終へて海亀暗き海に入る
231-04 海亀の涙湛へし目の青き
231-05 灯る火の微か海亀戻る浜 早香 3 睦月・子々・野浮
231-06 海亀の塗りも落ちたり子の祝い かるちゃん 1 クリトン
231-07 海亀の来るてふ浜の札所寺 子々 4 睦月・喜多造・たんこ・柚子
231-08 生け垣に空木咲いたり卯月かな 1 かるちゃん
231-09 戦艦もヨットも静か卯波寄す
231-10 虎強し観覧席は初夏の風 クリトン 2 早香・かるちゃん
231-11 海鳥の急滑降や卯波立つ 柚子 5 中ちゃん・蒼穹・竹軒・たんこ・野浮
231-12 海亀や時空の歪む人の夢 野浮 3 蒼穹・早香・越冬こあら
231-13 薪能観覧席はまだ真昼 佐保子 2 喜多造・かるちゃん
231-14 屋根の上観覧席と鯉幟 早香 1 佐保子
231-15 青嵐蹴球観覧席沸騰 野浮 1 たんこ
231-16 地縁濃き島の暮しや卯波立つ 蒼穹 7 睦月・竹軒・子々・早香・柚子・越冬こあら・佐保子
231-17 観覧の疎ら薄暑のロードショー
231-18 街中のクーラー装備の観覧車
231-19 ポピー咲く岬の端に観覧車 柚子 3 竹軒・野浮・越冬こあら
231-20 産卵終へし海亀目に涙
231-21 舟芝居観覧席の揺れてをり 蒼穹 1 中ちゃん
231-22 彼方より光連れ来る卯波かな 睦月 6 喜多造・子々・野浮・早香・柚子・クリトン
231-23 春愁やもとは漁村よ観覧車 中ちゃん 1 喜多造
231-24 缶ジュース飲み干す先に観覧車 かるちゃん 1 佐保子
231-25 見上げれば富士見渡せば卯波かな 野浮 2 睦月・早香
231-26 玄関に海亀の眼のガラス玉
231-27 見下ろせば卯波砕ける船眩し クリトン 1 たんこ
231-28 卯波とて誘われて行く若人等 かるちゃん 1 竹軒
231-29 礁跳びまた礁跳ぶ卯波かな 子々 1 中ちゃん
231-30 海亀が一匹棲んでいる心 越冬こあら 1 蒼穹
231-31 湖の中州の翠卯波立つ 喜多造 1 子々
231-32 新緑のトトロの杜へ観覧車 子々 1 クリトン
231-33 卯波来て一糸乱れぬディスプレー
231-34 落葉松の梢郭公の観覧席 喜多造 1 蒼穹
231-35 海亀の噛み砕きたる貝の殻 竹軒 1 かるちゃん
231-36 海亀の甲に小さき手端午かな
231-37 パラソルを閉ぢ観覧の列につく 睦月 5 中ちゃん・竹軒・野浮・柚子・越冬こあら
231-38 海鳴りや浜の海亀泪して 喜多造 1 佐保子
231-39 海亀の眼に蒼き海青き空 柚子 1 蒼穹
231-40 海亀の呼気しづかなる闇夜かな 睦月 4 たんこ・越冬こあら・クリトン・佐保子
231-41 卯波立ち飲み込まれゆく彼の言葉 早香 1 クリトン
231-42 ナイター戦観覧席の溜り水 竹軒 2 中ちゃん・子々

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