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第 232 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年5月19日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
232-01 新緑と空のあはひにルアー落つ 亮哉 2 喜多造・竹軒
232-02 入院の告知卯の花腐しかな 野浮 2 蒼穹・竹軒
232-03 来店のあいさつ代わり燕鳴く 早香 1 竹軒
232-04 あれこれと花盗人の右顧左眄 竹軒 1 早香
232-05 夏風邪や仕事は待ってゐてくれず 中ちゃん 1 越冬こあら
232-06 既視感やフェンスに続く鉄線花 野浮 3 中ちゃん・亮哉・柚子
232-07 えごの花落ちゆくときは天を向き 亮哉 3 蒼穹・佐保子・早香
232-08 諄々と諭せし母や若葉雨
232-09 伝へ得ぬことば卯の花腐しかな 睦月 4 蒼穹・佐保子・亮哉・柚子
232-10 鬼つつじ阿修羅の如く山辺燃ゆ 喜多造 1 子々
232-11 明易し昨日の酒が残りをり
232-12 南面は花に埋もるる皐かな
232-13 地に触れんばかりに雨の燕かな 子々 3 蒼穹・喜多造・柚子
232-14 鳥帰るペットボトルの浮かぶ川 竹軒 1 越冬こあら
232-15 縁側に出で蝙蝠の初見かな
232-16 胡麻あへの真鯵出されし法事かな
232-17 ひとしずくごと窓に線梅雨きざす 越冬こあら 2 亮哉・子々
232-18 哀しみは額あじさいの花の色 喜多造 1 竹軒
232-19 水芭蕉山ふところに微笑みて
232-20 降りしきる雨音ばかり松落葉
232-21 踏み切りを鼻歌で待つ五月かな 早香 3 野浮・睦月・越冬こあら
232-22 神酒効いてきたる二合目山開き 蒼穹 6 中ちゃん・佐保子・早香・睦月・喜多造・子々
232-23 薄雲のちぎれて速し桐の花 柚子 1 亮哉
232-24 駅舎まで迂回路二つ梅雨に入る 睦月 2 早香・越冬こあら
232-25 石柱の水のゆらめき聖五月 柚子 1 子々
232-26 資本主義国家存続鮎解禁
232-27 街騒を抜け万緑へモノレール 睦月 3 中ちゃん・佐保子・野浮
232-28 恋敵つかず離れず花菖蒲 佐保子 3 睦月・喜多造・子々
232-29 新緑に染まる目鼻を笑ひ合ふ 子々 4 中ちゃん・早香・睦月・柚子
232-30 ゴールデンウィークシルバー所在なく
232-31 シトラスのしゃぼんを使ふ薄暑かな
232-32 夏来るフロントグラスいっぱいに 越冬こあら 3 中ちゃん・野浮・亮哉
232-33 団体の横切る街の薄暑かな 早香 7 蒼穹・佐保子・野浮・睦月・竹軒・柚子・越冬こあら
232-34 雨の玉肌にすべらせ白牡丹 柚子 1 野浮
232-35 アカシアの空を透かして散歩道
232-36 拘泥を混沌とさせ代田掻く 蒼穹 1 喜多造

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