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第 234 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年6月16日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
234-01 茹小豆体内時計進みけり 竹軒 2 蒼穹・喜多造
234-02 露草の薄紫と濃紫
234-03 鴇草の小さき影おく水辺かな 柚子 2 喜多造・子々
234-04 夏木立日照雨に髪の香りかな 亮哉 3 蒼穹・びーどろ・野浮
234-05 水馬着水したる水飛沫
234-06 鴉の子あわあわあわと鳴きてをり
234-07 木漏れ日や梅雨入り前に水に映え
234-08 然りとても雄弁は銀梅雨晴間 越冬こあら 2 びーどろ・亮哉
234-09 蛍見て父の隣にやすみけり 子々 5 中ちゃん・びーどろ・睦月・たんこ・越冬こあら
234-10 紫陽花やピースの一つ見つからず びーどろ 3 早香・柚子・野浮
234-11 暑き日の熱きプレーと熱狂と
234-12 整然と並ばぬ曲がり胡瓜かな 柚子 7 蒼穹・喜多造・中ちゃん・たんこ・慧無・野浮・越冬こあら
234-13 夾竹桃無惨に道に散りはじめ
234-14 金髪で下駄にTシャツ生ビール 越冬こあら 2 早香・竹軒
234-15 土藏より匂ひくるもの夕薄暑 びーどろ 3 中ちゃん・慧無・越冬こあら
234-16 滲みたる不達の付箋梅雨に入る 睦月 5 蒼穹・喜多造・早香・柚子・たんこ
234-17 蛍袋罪を隠した深編笠
234-18 魂去りて塒解けし蛇の衣
234-19 ころげゆく空のかたまり青嵐
234-20 往来で猫喉を掻く露の入り 慧無 1 早香
234-21 蜘蛛の囲を払ふ御幣を振るごとく 野浮 2 中ちゃん・睦月
234-22 風薫る分水嶺は南北へ たんこ 4 竹軒・慧無・亮哉・子々
234-23 夕焼果て切岸にある赤い家 びーどろ 1 亮哉
234-24 叢の隙間選びて夏の蝶 竹軒 2 喜多造・子々
234-25 姑も母も在さず土用干 子々 3 中ちゃん・睦月・竹軒
234-26 白玉や硬き話の区切りつき 柚子 3 蒼穹・慧無・野浮
234-27 梅雨空やピザ配達のバイク行く 中ちゃん 2 びーどろ・竹軒
234-28 茄子の実と茄子の漬けもの日は晨 竹軒 1 亮哉
234-29 雨来れば軽鳧の子の雨あそび 睦月 1 柚子
234-30 ぎいぎいと闇へ天牛合図かな
234-31 贈られし空色の傘梅雨に入る
234-32 ソーダ水向かい合わせのすりガラス
234-33 あぢさゐや学童たちの傘の列
234-34 天井に黴顎下に無精髭 野浮 4 早香・睦月・柚子・子々
234-35 さくらんぼ甘酸っぱさの愛しくて
234-36 小父様と呼ばれた先に若葉満つ
234-37 饒舌になりて湯宿の端居かな 睦月 6 びーどろ・竹軒・柚子・野浮・子々・越冬こあら
234-38 六月の現金自動支払い機 越冬こあら 2 睦月・亮哉
234-39 蛇苺触れ新たなる白昼夢
234-40 土地柄に添いて馴染んで七変化
234-41 しゃけ缶をつまみに独り梅雨の家 中ちゃん 2 たんこ・越冬こあら
234-42 あの頃の日の丸弁当梅をもぐ 子々 2 たんこ・慧無

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