[QLD句会録棚]
第 235 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年6月30日
兼 題:「溝さらへ」、「アイリス」、「曲がる」 ※「曲がる」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
235-01 アイリスを抱へ行く子の通学帽 佐保子 2 たんこ・びーどろ
235-02 アイリスや小石交りの遊歩道 睦月 1 たんこ
235-03 まほろばの飛鳥にありて溝さらへ 竹軒 3 蒼穹・睦月・柚子
235-04 登山バスへアピンカーブ颯爽と
235-05 人避けて曲がりし路地の鉄線花 子々 1 竹軒
235-06 アイリスや長崎出島異人館 野浮 3 子々・越冬こあら・柚子
235-07 溝浚へ軍手に貰ふかりん飴 睦月 3 佐保子・竹軒・亮哉
235-08 北斎の寺にジャーマンアイリスかな びーどろ 1 亮哉
235-09 曲がり損ねて紫陽花の迷路かな 柚子 5 中ちゃん・子々・野浮・びーどろ・亮哉
235-10 アイリスや受け継ぐものの一本気 早香 1 喜多造
235-11 五月闇曲り角まで見送られ
235-12 溝さらへ発見物に胸躍る
235-13 社宅みな出払ってをり溝さらへ 佐保子 2 喜多造・中ちゃん
235-14 玄関にアイリス活けし古館 中ちゃん 2 早香・慧無
235-15 この角を曲がれば異界夏の月 喜多造 9 早香・慧無・子々・野浮・睦月・越冬こあら・竹軒・柚子・亮哉
235-16 雲の峰大きく曲がる蟻の道 竹軒 3 早香・佐保子・睦月
235-17 若嫁のころころ笑ふ溝さらへ 子々 5 喜多造・慧無・たんこ・睦月・びーどろ
235-18 このカーブ曲がれば開く夏の海 佐保子 1 越冬こあら
235-19 アイリスの鉢に如雨露の虹の色
235-20 溝さらへ屋根屋根銀に光りけり
235-21 アイリスはすべからく良きたたずまひ 喜多造 1 早香
235-22 狐池てふ名のみ遺りぬ溝浚へ びーどろ 3 蒼穹・佐保子・野浮
235-23 白南風や上下左右に路地曲がる 亮哉 1 睦月
235-24 横丁の朝ざわめける溝さらへ 蒼穹 2 たんこ・子々
235-25 狐目の忽と曲り来夏球体
235-26 一切の濁り許さぬ溝さらへ 早香 1 越冬こあら
235-27 忙しげに毛虫十字路曲がりたる 蒼穹 1 佐保子
235-28 民宿の女将小太りアマリリス 子々 1 びーどろ
235-29 無念無想でやるがよし溝さらへ
235-30 谷風の滝音連れて曲り来る 睦月 3 蒼穹・喜多造・慧無
235-31 朝の雨アイリスの青深みたる 蒼穹 1 中ちゃん
235-32 号令をかけては曲がる百足かな 3 蒼穹・野浮・柚子
235-33 溝さらへ軍手手拭ひサロンパス
235-34 アイリスや山野を紫色に染め
235-35 アイリスや野菜畑の彩か
235-36 金印も出よ石古き溝浚へ 亮哉 1 蒼穹
235-37 アイリスの茎青春のリグレット
235-38 アイリスを咲かせ生家に独り住む 柚子 2 中ちゃん・亮哉
235-39 曲がり屋の座敷童と草いきれ 早香 2 喜多造・竹軒
235-40 溝浚ふ父は塹壕掘つたとか 野浮 2 たんこ・中ちゃん
235-41 竜の跡消えアイリスの峪間かな 亮哉 1 びーどろ
235-42 ユニホームの子も混じりゐる溝さらへ
235-43 溝さらふ田への流れの心地よさ たんこ 2 慧無・子々
235-44 梅雨空や傘立て柄はみな曲り 中ちゃん 1 越冬こあら
235-45 月凉し片手で曲げる銀の匙 越冬こあら 5 早香・佐保子・野浮・竹軒・柚子

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