[QLD句会録棚]
第 237 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年7月28日
兼 題:「川床」(ゆか)、「髪洗ふ」、「鬼」 ※「鬼」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
237-01 髪洗ひ五感鋭くなりにけり 柚子 3 野浮・竹軒・越冬こあら
237-02 髪洗ひ薄く紅さす女房かな
237-03 川床涼み光に躍る魚影かな 喜多造 1 蒼穹
237-04 緑蔭や鬼と呼ばれし日もありき 野浮 1 蒼穹
237-05 さざめくは現世の女人貴船川床
237-06 髪洗ふマイナスイオンかき集め 睦月 1 中ちゃん
237-07 大鴉睥睨したり朝の川床 竹軒 1 かるちゃん
237-08 鬼も蛇(じゃ)も息潜めゐる油照 睦月 4 中ちゃん・かるちゃん・野浮・慧無
237-09 甚平と浴衣オニサンコチラ哉 越冬こあら 2 かるちゃん・びーどろ
237-10 鬼祀る社のまわり夏木立 早香 3 蒼穹・たんこ・越冬こあら
237-11 釜開けて旧友集へば雀鬼なり かるちゃん 1 早香
237-12 鬼瓦乗せし大屋根雲の峰 中ちゃん 4 竹軒・たんこ・越冬こあら・慧無
237-13 潮風に塗(マミ)れしけふの髪洗ふ 佐保子 3 蒼穹・びーどろ・喜多造
237-14 まだ残るゆふべのほてり髪洗ふ
237-15 山降りて来たる女や髪洗ふ 竹軒 1 佐保子
237-16 川床の宴夕山流れ友笑う
237-17 もてなしの瀬おと風おと川床涼み 睦月 1 野浮
237-18 右の頬ねぶたの鬼に照らさるゝ 佐保子 8 中ちゃん・かるちゃん・野浮・早香・柚子・越冬こあら・亮哉・喜多造
237-19 川床に袂の揺れる風ふわり 早香 1 慧無
237-20 往診を終へ髪洗ふ湯殿かな 中ちゃん 2 越冬こあら・佐保子
237-21 過ぎた年矯めつ眇めつ髪洗ふ 慧無 1 野浮
237-22 何事も無き日の終わり髪洗う 早香 3 柚子・佐保子・亮哉
237-23 霍乱や鬼の手までも萎えてをり 喜多造 2 たんこ・睦月
237-24 鬼瓦入道雲と睨めっこ
237-25 川床を遠く見て橋渡りけり 柚子 2 中ちゃん・早香
237-26 髪洗う護る国無き民として
237-27 左頬に擦りよせられし洗ひ髪 びーどろ 1 中ちゃん
237-28 川床や二の腕口説く脹脛 越冬こあら 1 亮哉
237-29 御器かぶり鬼の居ぬ間の洗濯ぞ 竹軒 1 かるちゃん
237-30 川床料理地元に泳ぐ魚とか
237-31 鬼太鼓に震へてをるよ花氷 蒼穹 1 佐保子
237-32 洗ひ髪からめし指の白さかな 喜多造 1 慧無
237-33 まつろはぬものは鬼とし青芒 びーどろ 6 蒼穹・竹軒・柚子・睦月・亮哉・喜多造
237-34 鬼百合や先の先まで風の原 柚子 4 早香・びーどろ・亮哉・喜多造
237-35 ともしびの水にちぎれて川床料理 亮哉 2 柚子・睦月
237-36 髪結ひて川床の約束今宵なり 佐保子 1 たんこ
237-37 上げしまま鏡の前の洗ひ髪 蒼穹 1 びーどろ
237-38 涼求め鞍馬の川床へバス並ぶ かるちゃん 1 たんこ
237-39 京ぶらり川床料理で夜が更ける
237-40 男の子短髪洗ふ早さかな
237-41 薄衣の鬼も汗だく炎暑かな 慧無 1 竹軒
237-42 髪洗う日射も疲れもこの指で
237-43 異境めく鬼押出の大夕焼 野浮 3 睦月・慧無・喜多造
237-44 風鈴草さかさに小鬼酒を酌み 亮哉 1 びーどろ
237-45 爪先の暮れはじめたる川床涼み 蒼穹 5 早香・竹軒・柚子・睦月・佐保子

[第236回]  [第238回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]