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第 238 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年8月11日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
238-01 炎帝と対峙してゐる部活動 野浮 1 早香
238-02 歩を止めて仰ぎ見る八月の空
238-03 拭き上げしボンネットに立つ雲の峰 佐保子 1 柚子
238-04 真夜中に命を惜しみ油蝉
238-05 墓洗ふ昔語りにいつも母
238-06 桃剥くや肌に指跡つけながら 佐保子 5 中ちゃん・蒼穹・柚子・亮哉・喜多造
238-07 初秋や手紙一気に書き上げて
238-08 蜆蝶プールの飛沫に戯れる 慧無 1 佐保子
238-09 風鈴の遠く聞こえて一眠り 野浮 5 かるちゃん・柚子・越冬こあら・竹軒・慧無
238-10 昇り行く陽は雲海を蹴立てつつ
238-11 妹に焚きし門火や吾と母
238-12 落蝉の脚空を抱くかたちかな 亮哉 8 中ちゃん・蒼穹・たんこ・越冬こあら・佐保子・野浮・喜多造・早香
238-13 雷と囀り入れ替わる間合い 早香 1 びーどろ
238-14 青白のパラソルの波手庇して 佐保子 1 中ちゃん
238-15 この町より鴉消えたる大暑かな
238-16 透き通る翅に夕陽や法師蝉 亮哉 1 竹軒
238-17 夏の朝住基ネットがつながらず
238-18 こぼれ萩隠棲の野に相応しく
238-19 泣き狂う児を攻めたてる炎暑かな
238-20 大人へと二歩三歩なり子等の夏 かるちゃん 2 たんこ・慧無
238-21 洗はずに炊く米の飯今朝の秋
238-22 口づけの舌がコツリと冷房音 びーどろ 2 佐保子・亮哉
238-23 酷暑なお煽りて点ける煙草かな
238-24 遍満す金剛不壊の蝉の意志
238-25 肩車揺すつて踊太鼓かな 睦月 4 中ちゃん・たんこ・野浮・慧無
238-26 美男子の案山子すまして吹かれをり 睦月 2 越冬こあら・慧無
238-27 満身に蝉を隠せる大樹かな 竹軒 3 かるちゃん・睦月・喜多造
238-28 夏野なか駅に海尻海ノ口 びーどろ 3 睦月・野浮・亮哉
238-29 段ボール立てて八百屋の大西日 竹軒 4 蒼穹・野浮・喜多造・早香
238-30 やがて死ぬまでの黙契紅の花
238-31 身支度を終えもうひとつ梨サクリ 越冬こあら 2 中ちゃん・かるちゃん
238-32 何となく風の変わりて秋に入る 早香 1 越冬こあら
238-33 風呂あがりはだかでほっとうとうとと たんこ 1 早香
238-34 鬼の目の涙を隠すサングラス 野浮 3 蒼穹・たんこ・睦月
238-35 風といふ通り過ぐもの蝉の殻 柚子 4 蒼穹・びーどろ・亮哉・喜多造
238-36 西瓜食ぶ昭和時代の話など 中ちゃん 3 柚子・睦月・竹軒
238-37 盆棚や玩具供へる子のありて 蒼穹 2 かるちゃん・佐保子
238-38 水を打つ猫が飛び出す木陰かな
238-39 残暑見舞山頭火句の版画にて 喜多造 1 びーどろ
238-40 秋立つや四角い手摺り頼る指
238-41 乗鞍の満天の星月夜かな
238-42 ねんごろに包丁洗ふ新豆腐 蒼穹 4 たんこ・野浮・早香・慧無
238-43 秋晴や境目のない新製品 越冬こあら 5 びーどろ・柚子・竹軒・佐保子・亮哉
238-44 言の葉にのぼせどうだるこの残暑
238-45 水かけてやり蟷螂に睨まれる 柚子 5 びーどろ・かるちゃん・睦月・越冬こあら・竹軒

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