[QLD句会録棚]
第 240 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年9月8日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
240-01 高圧線都へ高し雲の峰 慧無 1 越冬こあら
240-02 荒波や海猫帰る気配なし 竹軒 2 越冬こあら・喜多造
240-03 葉ばかりが勢いのある糸瓜棚 野浮 2 たんこ・慧無
240-04 稲刈機転びし稲に手を貸せる 蒼穹 2 野浮・竹軒
240-05 唐黍や乗鞍に雲かかり初む 中ちゃん 3 びーどろ・喜多造・早香
240-06 秋の蝶同じあたりに見かけけり 亮哉 1 喜多造
240-07 草の実のしつこく服に付く日なり 喜多造 4 野浮・越冬こあら・慧無・柚子
240-08 銀色の万年筆欲し月鈴子 佐保子 2 蒼穹・越冬こあら
240-09 秋暁や低血圧は猫の常 越冬こあら 2 蒼穹・佐保子
240-10 いなびかり山には蝶の博物館 びーどろ 2 竹軒・柚子
240-11 人を待つ鼓動にも似て鉦叩 佐保子 4 蒼穹・野浮・亮哉・柚子
240-12 秋霖や逆さに使う胡麻磨り機 越冬こあら 1 柚子
240-13 行儀よき墓石ばかり秋うらら 亮哉 5 竹軒・越冬こあら・びーどろ・慧無・佐保子
240-14 新婚のアパートあとのきりぎりす 柚子 2 竹軒・佐保子
240-15 威銃(おどしづつ)アフガンの子らいとけなし
240-16 赤りんご汁を飛ばしてかぶりつく 中ちゃん 1 慧無
240-17 溶岩原に人体を記録せよ芒
240-18 初秋の葉擦れの音のしきりなる 柚子 1 喜多造
240-19 昼ドラの男女見目よき西鶴忌 佐保子 3 たんこ・びーどろ・早香
240-20 母さんのお乳のやうな天の川
240-21 仙翁花(せんのうげ)種子散らしゆく日和かな
240-22 付き合ひて昔話の夜長かな
240-23 名水の冷えしボトルや夜の虫 竹軒 3 中ちゃん・野浮・佐保子
240-24 ホームより続く葡萄の実りかな 早香 4 蒼穹・中ちゃん・たんこ・野浮
240-25 朝顔や此処に溢れる雨の色
240-26 弁当に南瓜コロッケ海が見え 中ちゃん 2 蒼穹・びーどろ
240-27 秋桜双子並べた乳母車 越冬こあら 1 たんこ
240-28 秋暁の気を入れてやる厠かな 竹軒 2 喜多造・慧無
240-29 一色の空へと続く蕎麦の花 早香 2 亮哉・柚子
240-30 虫の闇密かに闇を滑りけり びーどろ 1 亮哉
240-31 新手すぐ四股も踏まずに角力草
240-32 赤とんぼ止まれ人差し指の先 早香 1 たんこ
240-33 電線や葬ある町の鰯雲 亮哉 3 中ちゃん・びーどろ・早香
240-34 爽やかな空に一筋ジェット雲
240-35 秋雨や庭に雫のクレーター
240-36 寄付氏名掲げて輪を成す盆踊り 慧無 1 中ちゃん
240-37 夕霧にぽっかり浮かぶ山の宿 1 佐保子
240-38 台風や別れ際には目つむりて 蒼穹 2 亮哉・早香
240-39 とんぼうの羽を「へ」の字に休みけり 野浮 4 中ちゃん・亮哉・竹軒・早香

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