[QLD句会録棚]
第 247 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成14年12月22日
兼 題:「海鼠」(なまこ)、「枯菊」、「役場」 ※「役場」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
247-01 大晦日出生届に役場行き
247-02 枯菊を片付けてゐる助役かな 野浮 2 樽金・竹軒
247-03 枯菊が砂利踏む音を聞いている 越冬こあら 1 たんこ
247-04 注連を綯ふおらが役場の生きがひ課 竹軒 2 蒼穹・早香
247-05 枯菊や昔流行った唄を聞く 早香 1 越冬こあら
247-06 臭み残す海鼠捌いて酒を待つ
247-07 ぴくりとも動かず海鼠売られけり 樽金 2 越冬こあら・佐保子
247-08 忘年会まづ酢海鼠が出されけり
247-09 結界に枯菊置ける庵かな 竹軒 2 たんこ・野浮
247-10 相対性理論を語り海鼠喰ふ 野浮 3 蒼穹・早香・たんこ
247-11 なまこ酢や暖簾の奥にひとり也 佐保子 2 中ちゃん・野浮
247-12 竹輪とはなかよくなれぬ海鼠かな
247-13 枯菊や父は亡くとも母元気 中ちゃん 1 越冬こあら
247-14 植木鉢枯菊一つあはれなり
247-15 クリスマスツリーの形役場の灯 早香 3 蒼穹・樽金・亮哉
247-16 箸先を酢海鼠つつとかはしけり 蒼穹 3 樽金・亮哉・佐保子
247-17 渇望の時代整列する海鼠 越冬こあら 4 早香・中ちゃん・野浮・亮哉
247-18 枯菊の括られしまま凍ててをり 蒼穹 4 たんこ・樽金・中ちゃん・佐保子
247-19 ポスターも雪ばかりなる役場かな 亮哉 1 竹軒
247-20 海鼠腸でちびりちびりと飲む夜かな
247-21 大むじな役場の前に吊るさるる 蒼穹 1 竹軒
247-22 坂上の役場に国旗山眠る 樽金 4 蒼穹・野浮・亮哉・越冬こあら
247-23 数へ日の役場に朱きポストかな
247-24 転出の届を雪の役場まで 中ちゃん 3 たんこ・竹軒・佐保子
247-25 売家の黄菊もつひに枯れにけり 樽金 1 中ちゃん
247-26 曖昧な形も味の海鼠かな
247-27 倒るるとなし枯菊の立つるとも
247-28 菊枯るるビデオは全て見終りぬ 野浮 2 早香・中ちゃん
247-29 枯菊や坊主頭に衣無し
247-30 主婦客に無視されてゐる海鼠かな 竹軒 1 樽金
247-31 枯菊の十把絡げて折らる音 佐保子 2 野浮・竹軒
247-32 極月の婚姻届村役場 越冬こあら 1 早香
247-33 霜柱踏む音響く役場かな 4 蒼穹・亮哉・越冬こあら・佐保子

[第246回]  [第248回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]