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第 262 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年7月20日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
262-01 蠅の飛ぶ窓口に置く尿コップ
262-02 すれ違う香水同じ妻想う
262-03 梅雨の蝶立入り禁止区域の死 びーどろ 3 中ちゃん・キチロウ・樽金
262-04 百日紅行き交う人のまばらかな
262-05 縁先にありて蚊遣りの匂ひかな 野浮 1 びーどろ
262-06 兎出すやうに蝮を袋より 蒼穹 2 良犀・クリトン
262-07 日雷ぢきに笑ひの戻る寄席 蒼穹 4 中ちゃん・樽金・早香・越冬こあら
262-08 睡蓮の下に緋鯉のひそみをり 中ちゃん 2 キチロウ・クリトン
262-09 妻の手で漬けし水茄子頬張りぬ
262-10 梅雨寒やストレス多く募りたる 野浮 1 早香
262-11 滝白く落ちて緑になりにけり 樽金 2 蒼穹・野浮
262-12 峠道茶店の裏の草いきれ クリトン 1 キチロウ
262-13 排水の止まぬ艀や油照 良犀 6 中ちゃん・蒼穹・樽金・クリトン・越冬こあら・びーどろ
262-14 冷奴愚痴る心を抑えつつ
262-15 小さき燈に読む漂流記蚊遣香 2 竹軒・びーどろ
262-16 塩地蔵てふ塩のかたまり朝曇 びーどろ 2 蒼穹・野浮
262-17 大船のゆつくり迅き晩夏かな 良犀 1 びーどろ
262-18 捩花といへど右巻き左巻き 樽金 1 早香
262-19 それからは腐肉のやうに七変化 良犀 2 クリトン・越冬こあら
262-20 ハンモック結末知らぬミステリー 早香 1 竹軒
262-21 水中花奈落に白き飛沫きけり
262-22 放生の池に金魚の尾の水輪
262-23 梅雨明けや火花散らせる町工場 中ちゃん 6 キチロウ・早香・竹軒・野浮・越冬こあら・びーどろ
262-24 雲の峰一船遠く過ぎにけり キチロウ 6 中ちゃん・蒼穹・良犀・樽金・竹軒・野浮
262-25 梅雨明けの文庫の頁捲る指
262-26 ラウンジの窓に夜景と遠花火 中ちゃん 1 キチロウ
262-27 梅雨寒やいまだ当てなし尋ねびと クリトン 4 樽金・早香・野浮・越冬こあら
262-28 片影を歩みて遠き漁夫の宿 キチロウ 2 良犀・竹軒
262-29 庭石を砦とするや青とかげ 樽金 2 中ちゃん・クリトン
262-30 じじじじと蛍光灯に夜の蜘蛛
262-31 七月の選手定刻に集合 越冬こあら 1 良犀
262-32 草刈女其々名前あるものの 早香 2 蒼穹・良犀
262-33 雨に打たれ糸瓜の花の落ちにけり

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