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第 263 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年8月3日
兼 題:「ユッカ」、「船虫」、「散る」 ※「散る」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
263-01 ユッカ咲く肉にたっぷりマスタード 樽金 2 良犀・びーどろ
263-02 ゆっくりとただゆっくりと大西日 クリトン 2 良犀・越冬こあら
263-03 散り散りの思いで辿る冷やし酒 越冬こあら 1 野浮
263-04 散るためにまたすぐ群れし目高かな 蒼穹 2 キチロウ・クリトン
263-05 早朝の浜舟虫に迎えられ 越冬こあら 1 野浮
263-06 学名欄ユッカと記してありにけり 竹軒 1 びーどろ
263-07 爆発のやうに船虫散りにけり 良犀 1 クリトン
263-08 浜の舟打てば船虫散りぢりに 中ちゃん 3 蒼穹・キチロウ・野浮
263-09 船虫や水平線の端まるく びーどろ 3 早香・蒼穹・樽金
263-10 船虫の食ひ散らしたる破船かな 竹軒 1 中ちゃん
263-11 船虫の避難訓練石の陰
263-12 ビーズ玉散りばめ君は水中花
263-13 ユッカ咲く兎に草をやりに来て 蒼穹 3 早香・竹軒・中ちゃん
263-14 海峡にマンタの道やユッカ咲く 良犀 3 蒼穹・樽金・キチロウ
263-15 花ユッカ一升瓶提げ隣り町 早香 1 びーどろ
263-16 こぼれ散る日の粒々や梅雨あがる 樽金 1 野浮
263-17 船虫やボートハウスの小さき灯 びーどろ 3 竹軒・中ちゃん・越冬こあら
263-18 散る波や近江の湖の船遊 キチロウ 1 クリトン
263-19 花火散る一息ののち闇来る 早香 3 蒼穹・良犀・クリトン
263-20 門柱としてユッカ置く遊園地 中ちゃん 2 キチロウ・びーどろ
263-21 釣絲や船虫ぢきに戻り来る 蒼穹 4 早香・樽金・良犀・越冬こあら
263-22 邸宅に繁れる森のユッカかな
263-23 船虫を踏む民宿の八畳間 クリトン 3 樽金・中ちゃん・野浮
263-24 船虫と御器噛出会ふ月夜かな
263-25 ユッカ咲き青年像や北を指す キチロウ 2 中ちゃん・越冬こあら
263-26 船虫の逃げ足速し岩の窪 樽金 2 竹軒・越冬こあら
263-27 散り際の有りや無しやと夏椿 野浮 2 早香・キチロウ
263-28 船虫や満潮ちかき潮の音 びーどろ 4 早香・蒼穹・樽金・竹軒
263-29 船虫をざぶりと洗い岩光る キチロウ 2 竹軒・クリトン
263-30 舟虫やゴジラが海の中にゐる 野浮 2 良犀・びーどろ
263-31 散り散りになりたる友の帰省かな
263-32 児等散りし校庭静かに夏休み
263-33 遠回りさせてごめんね花ユッカ

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