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第 269 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年10月26日
兼 題:「そぞろ寒」、「柳散る」、「甲斐」 ※「甲斐」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
269-01 仰向けば薄くあく口そぞろ寒 良犀 2 野浮・越冬こあら
269-02 温室を出で身にしむやそぞろ寒
269-03 甲斐の川古戦場跡秋深し
269-04 休園の動物園舎柳散る クリトン 2 良犀・越冬こあら
269-05 回転の玩具の小鳥そぞろ寒
269-06 そぞろ寒匙すり切りの粉薬 樽金 3 早香・野浮・越冬こあら
269-07 柳散る潰れてをりし拉麺屋 蒼穹 3 たんこ・キチロウ・びーどろ
269-08 小半時動かぬ浮子に柳散る 樽金 1 びーどろ
269-09 信玄の夢の鼓動か甲斐の霧 野浮 1 クリトン
269-10 甲斐性のなきまま余生柿吊す 樽金 4 中ちゃん・キチロウ・早香・クリトン
269-11 薄暗き街灯一つそぞろ寒 クリトン 3 たんこ・樽金・竹軒
269-12 信玄の像の横幅甲斐深秋 びーどろ 2 樽金・蒼穹
269-13 そぞろ寒造花に埃積りたる 野浮 3 たんこ・樽金・越冬こあら
269-14 柳散るシャッター閉ざす店数多(あまた)
269-15 行く秋や生き甲斐というコルセット 越冬こあら 1 早香
269-16 握りたる万年筆やそぞろ寒 蒼穹 2 竹軒・びーどろ
269-17 柳散りスーツ姿を見送りぬ
269-18 巻雲の甲斐へと続く紅葉かな 良犀 4 中ちゃん・キチロウ・野浮・びーどろ
269-19 散る柳いま駅舎の灯火つけられし
269-20 かそけくも散るや銀座の夜の柳
269-21 甲斐性ない上司の愚痴や秋時雨 たんこ 1 キチロウ
269-22 裏方の子の甲斐甲斐し夜なべかな
269-23 そぞろ寒片方だけが忘れられ 越冬こあら 4 早香・クリトン・びーどろ・蒼穹
269-24 へそ石のへその凹みや柳散る 竹軒 3 良犀・越冬こあら・クリトン
269-25 夕暮れの柳落葉の石畳 早香 3 中ちゃん・たんこ・蒼穹
269-26 毛髪が少なくなりてそぞろ寒
269-27 貨物船川上り行き柳散る キチロウ 1 樽金
269-28 ひらひらと風に誘はれ柳散る
269-29 ベランダで明滅するやそぞろ寒
269-30 やり甲斐と灯火親しむ蔵整理
269-31 今日からは駅まで徒歩でそぞろ寒
269-32 松茸の食はせ甲斐なき輩かな 蒼穹 5 中ちゃん・キチロウ・良犀・竹軒・野浮
269-33 散る柳運河岐れてゐる処 びーどろ 6 良犀・樽金・早香・野浮・クリトン・蒼穹
269-34 生き甲斐の家庭菜園大根引く 中ちゃん 1 竹軒
269-35 知り人に気づかれぬ街そぞろ寒 早香 2 中ちゃん・良犀
269-36 敗荷や甲斐性なしと言われつつ クリトン 3 たんこ・竹軒・蒼穹

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