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第 270 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年11月9日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
270-01 ラジオから体操響く今朝の冬
270-02 初冬や座敷の中に松の影 キチロウ 4 たんこ・樽金・クリトン・早香
270-03 秋晴れの駅前に像山頭火 竹軒 3 たんこ・びーどろ・キチロウ
270-04 山霧の晴れ錦秋の里となる
270-05 切株となりし田母木や刈田道
270-06 冬浅しふたりが交わす広東語 越冬こあら 1 樽金
270-07 来るはずの庭師の来ない冬日和 たんこ 3 越冬こあら・クリトン・キチロウ
270-08 奥山にうらをかへしにましら酒 蒼穹 1 びーどろ
270-09 三角に波止場の芥(アクタ)冬かもめ びーどろ 2 蒼穹・キチロウ
270-10 石見人鴎外旧居ねこじゃらし 竹軒 3 たんこ・樽金・越冬こあら
270-11 ハイヒール濡れた落ち葉にからまれて
270-12 善光寺門前蕎麦処初時雨 びーどろ 1 竹軒
270-13 銀杏散る法学部から理学部へ 中ちゃん 3 良犀・蒼穹・早香
270-14 干し靴が語り合つてる花八ツ手 樽金 1 早香
270-15 顔見世や築地に旧き陶器店 びーどろ 5 たんこ・中ちゃん・竹軒・キチロウ・早香
270-16 パソコンのネット楽しむ夜長かな たんこ 1 竹軒
270-17 宿一人吾に呉れしか星月夜
270-18 目張りして今日の一件落着す 中ちゃん 4 たんこ・蒼穹・越冬こあら・クリトン
270-19 ふと思い浮かぶように落ちる木の実
270-20 冬薔薇や聖母はいつも伏目がち 樽金 3 良犀・蒼穹・竹軒
270-21 落葉や大路のバスの遅れをり キチロウ 3 中ちゃん・竹軒・びーどろ
270-22 我が噛める音のうるさき夜寒かな 良犀 2 びーどろ・キチロウ
270-23 そこここに語気強き文字紅葉山 早香 1 びーどろ
270-24 冬薔薇三者面談無事終了 越冬こあら 1 クリトン
270-25 抜き出せし朝寒の手を振りくれる 蒼穹 2 良犀・中ちゃん
270-26 小春日や辞世のうたの出来さうな 良犀 2 樽金・早香
270-27 秋雨や震える指でページ繰る
270-28 立冬の堅き雨戸でありにけり 中ちゃん 4 樽金・良犀・蒼穹・越冬こあら
270-29 縦横に電柱並ぶ刈田かな 竹軒 1 良犀
270-30 腿高く駆ける生徒等冬に入る 樽金 1 中ちゃん
270-31 日影のび十一月となりにけり
270-32 秋深し椅子の凹みに人の形 良犀 3 中ちゃん・越冬こあら・クリトン
270-33 拡声器公孫樹紅葉を揺らしてる

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