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第 271 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年11月23日
兼 題:「初霜」、「石蕗の花」(つわのはな)、「堅」 ※「堅」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
271-01 初霜や路地にたつきの濃ゆき色
271-02 望郷というプロセスや石蕗の花 越冬こあら 2 良犀・びーどろ
271-03 酒飲みの堅き約束神の留守 蒼穹 5 中ちゃん・たんこ・野浮・越冬こあら・早香
271-04 小春日に迷うことなき蕾かな
271-05 この日和何と名付けむ石蕗の花
271-06 光背のごとく地蔵に石蕗の花 樽金 4 キチロウ・竹軒・たんこ・クリトン
271-07 住職のふたり目の妻石蕗の花 びーどろ 2 良犀・樽金
271-08 初霜やわらべ駆け行く参観日 クリトン 3 中ちゃん・竹軒・樽金
271-09 初霜の散歩するひと減れる朝
271-10 つわぶきやお寺の陰に群生す
271-11 愛猫の今日も戻らず石蕗の花 竹軒 1 中ちゃん
271-12 横丁に一輪咲くや石蕗の花 キチロウ 1 たんこ
271-13 堅物をかなぐり捨てておでん酒 野浮 2 竹軒・蒼穹
271-14 堅陣を競い合っての雪合戦
271-15 初霜も時雨も墨とおぼえけり 良犀 1 びーどろ
271-16 初霜のフロントガラス拭きにけり
271-17 竹筒に響きくる音石蕗の花
271-18 初霜に靴底写し今日をゆく 早香 2 蒼穹・越冬こあら
271-19 初霜に点々として猫の跡 竹軒 1 早香
271-20 黄のレインコートの子らや石蕗の花
271-21 たくましき雑草も初霜に倒れたり
271-22 堅物と無口湯豆腐突付きつつ 越冬こあら 8 キチロウ・中ちゃん・良犀・竹軒・蒼穹・野浮・クリトン・早香
271-23 ラグビーの始まるまでは堅固なり
271-24 石蕗の花連なる忍者屋敷かな 野浮 3 竹軒・クリトン・びーどろ
271-25 石蕗咲くや右ポケットに鍵の束 良犀 2 野浮・越冬こあら
271-26 幼子の手になる堅き雪つぶて 竹軒 3 中ちゃん・たんこ・びーどろ
271-27 雨の夜の食らふ柿こそ堅きけれ
271-28 山茶花の積りし下の堅洲国 良犀 1 蒼穹
271-29 初霜や京都は母の出生地 越冬こあら 2 キチロウ・びーどろ
271-30 初霜や昨日に変る今朝の庭 キチロウ 3 蒼穹・樽金・野浮
271-31 石蕗の花言葉少なき同行者 早香 2 キチロウ・野浮
271-32 どの庭も石蕗の花咲く日和かな
271-33 海沿ひの電話ボックス石蕗の花 びーどろ 4 良犀・樽金・クリトン・早香
271-34 堅く締め永きに備ふ冬構 キチロウ 1 越冬こあら
271-35 初霜や転機いくつかやり過ごし 野浮 4 良犀・樽金・クリトン・早香
271-36 初霜や着衣の犬の得意顔 樽金 3 キチロウ・たんこ・越冬こあら

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