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第 272 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年12月7日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
272-01 欠礼の葉書次々増す寒さ 早香 1 たんこ
272-02 寒鰤や店にあふれるツアー客 キチロウ 1 びーどろ
272-03 新しいセーターの娘の薄化粧 3 キチロウ・中ちゃん・樽金
272-04 折鶴のくちは三角白障子 びーどろ 3 蒼穹・良犀・越冬こあら
272-05 一面のひよこ色した敷落葉
272-06 呼び鈴や歳暮はいつも宅急便 中ちゃん 1 たんこ
272-07 鰭酒の青い火も飲む宴かな 2 良犀・中ちゃん
272-08 冬霞人影二つ遠き舟 キチロウ 1 びーどろ
272-09 枯蟷螂赤い涙をぬぐひけり びーどろ 1 クリトン
272-10 湯豆腐と七色辛子葱醤油 早香 2 越冬こあら・びーどろ
272-11 猿股を竿に干したり冬日より
272-12 寄せ鍋や後は楽しき事ばかり 越冬こあら 5 早香・良犀・キチロウ・たんこ・竹軒
272-13 含羞はをとこの習ひ夜の火事 びーどろ 2 蒼穹・良犀
272-14 大根干す初冠雪の高さかな 蒼穹 5 中ちゃん・樽金・たんこ・クリトン・びーどろ
272-15 隠し芸する人もなし忘年会 中ちゃん 1 竹軒
272-16 乗船に厚き毛布の手渡さる 蒼穹 2 キチロウ・竹軒
272-17 紅き葉を残す桜樹や冬の朝
272-18 見舞いしてしんみり帰る冬の暮 1 キチロウ
272-19 落日に群れて身を焼く枯芒 良犀 1 早香
272-20 餅つきの伯父はタオルの鉢巻ぞ 中ちゃん 2 たんこ・竹軒
272-21 山眠り平和な街の夢を見る
272-22 日差しなき南の部屋の寒さかな
272-23 凩や爪先立ちの好奇心 良犀 4 蒼穹・早香・越冬こあら・クリトン
272-24 冬帽子脱いで和尚となりにけり 樽金 4 早香・良犀・キチロウ・クリトン
272-25 短日やまだ校庭に声残る キチロウ 6 蒼穹・中ちゃん・樽金・竹軒・越冬こあら・クリトン
272-26 庭先に大きなわらし雪囲 蒼穹 1 樽金
272-27 通勤の列黙々と冬の虹
272-28 骨細き乙女の指や石蕗の花
272-29 狂ひ咲きぽつんぽつんと白き花
272-30 水中に夜の来てゐる寒さかな 良犀 3 蒼穹・樽金・越冬こあら
272-31 寒鴉都市に分散する野性 越冬こあら 1 早香
272-32 郵便と書類の机上師走入る
272-33 霙るるや白い玉吐く抽選器 樽金 2 中ちゃん・びーどろ

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