[QLD句会録棚]
第 273 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成15年12月21日
兼 題:「年守り」(としまもり)、「鰤」(ぶり)、「声」 ※「声」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
273-01 雪霏々と信濃大町鰤街道 びーどろ 3 蒼穹・キチロウ・樽金
273-02 食通を気取りて突つく鰤のかま 野浮 3 中ちゃん・越冬こあら・クリトン
273-03 病棟や当直室に年守る 中ちゃん 5 蒼穹・たんこ・竹軒・越冬こあら・早香
273-04 年守る悲しみ多き年なりき
273-05 声の乗り直ぐ黙冬のエレベーター びーどろ 1 良犀
273-06 金田一耕助とゐて年守り 竹軒 1 びーどろ
273-07 声明も気忙しくなる年の暮 クリトン 1 たんこ
273-08 年守るや巨船は星と語りつつ 良犀 2 蒼穹・野浮
273-09 鰤さばく腸の匂いや小屋の中 キチロウ 2 びーどろ・良犀
273-10 エルキュールポアロの声す年の暮 竹軒 1 クリトン
273-11 夕飯は鰤と携帯メール来る
273-12 寒猿や百代の先客の声
273-13 哀れ眼の一切鰤の糶られけり びーどろ 2 中ちゃん・良犀
273-14 冬の夜の無声映画の道化役 越冬こあら 3 竹軒・早香・野浮
273-15 照焼の脂散らせる寒の鰤 中ちゃん 2 キチロウ・竹軒
273-16 凍りたる鰤撥ねかへるたたきかな
273-17 別室に受験子篭る年守り 樽金 4 中ちゃん・竹軒・越冬こあら・クリトン
273-18 だみ声の寒鰤入荷知らせをる 蒼穹 3 キチロウ・竹軒・樽金
273-19 能登からの待ちたる菰や鰤起し
273-20 年守る白髪交じりの青年団 早香 4 蒼穹・たんこ・キチロウ・野浮
273-21 遠火事もつひ声高になりにけり 蒼穹 2 良犀・クリトン
273-22 詩を吟ず声聞え来る冬の月
273-23 アメ横の売り声嗄れて年暮るる 樽金 1 越冬こあら
273-24 売り出しの声の途切れる寒波来 早香 2 中ちゃん・野浮
273-25 鰤を煮る二十面相市井人 竹軒 2 びーどろ・良犀
273-26 鰤送る携帯メールの宅配便
273-27 年守りや鐘のこゑして雪の闇 蒼穹 1 早香
273-28 歯車の軋む音聞き年守る 越冬こあら 1 樽金
273-29 年守るや海の獣の目に泪 野浮 2 びーどろ・越冬こあら
273-30 恋猫の大きい声に目をさまし
273-31 年守る鐘つき堂の薄明かり キチロウ 4 蒼穹・樽金・クリトン・早香
273-32 銀婚の夫婦煮返す鰤大根 樽金 5 中ちゃん・たんこ・キチロウ・早香・野浮
273-33 年守や走る回って終わりけり クリトン 1 びーどろ
273-34 耳元に声もしかしたらば雪女郎 野浮 1 たんこ
273-35 犬の声して除夜の鐘鳴りはじむ 中ちゃん 1 樽金
273-36 出世とは流行らぬものの鰤大根

[第272回]  [第274回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]