[QLD句会録棚]
第 274 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年1月4日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
274-01 ここからは単線となり雪が降る 中ちゃん 7 樽金・良犀・たんこ・びーどろ・未貴・越冬こあら・野浮
274-02 日めくりの厚みうれしき初暦 樽金 3 蒼穹・キチロウ・越冬こあら
274-03 初夢の続きのならぬ二度寝かな 野浮 2 越冬こあら・クリトン
274-04 淑気満つ点滅続く信号機
274-05 寒雀ベランダ隅に二羽三羽 キチロウ 1 たんこ
274-06 礼者来さう黒仮面の男と思ふ びーどろ 3 樽金・中ちゃん・早香
274-07 漸う(やうやう)と普段に戻りつつ三日
274-08 年玉や今度は孫のつぎつぎと
274-09 静かなり支線の駅の飾売り 竹軒 3 キチロウ・未貴・越冬こあら
274-10 しろがねの淑気はしれり水平線 未貴 1 びーどろ
274-11 元日やコーヒーの香に暮れてゆき 良犀 2 びーどろ・竹軒
274-12 お飾りは他人に渡せぬ老母かな
274-13 春着の子見送る母を振向かず 樽金 4 蒼穹・たんこ・竹軒・クリトン
274-14 初夢ののりしろ剥いでゐるところ 未貴 3 蒼穹・良犀・早香
274-15 初日の出胸の内なるビッグ・バン
274-16 消し忘れのホラービデオや初鏡 びーどろ 1 中ちゃん
274-17 去年今年積上げ片す漆椀 越冬こあら 1 良犀
274-18 ガン手術一時退院大晦日
274-19 急患の診察後の御慶かな 蒼穹 4 樽金・早香・未貴・野浮
274-20 華やげる闇を掠めり初詣
274-21 初夢の砂時計より出る顔 早香 1 野浮
274-22 初凪や手漕ぎの舟の水尾残る キチロウ 1 クリトン
274-23 私につぶやく新年の挨拶
274-24 汗かきて目覚めたる夢獏枕
274-25 寒風の村にコンビニある暮らし 中ちゃん 6 キチロウ・良犀・たんこ・びーどろ・竹軒・クリトン
274-26 三が日尾のあるものの伸びやかに 早香 2 蒼穹・未貴
274-27 冬椿こゑより遠きもの発す 未貴 1 野浮
274-28 孫達と打ち碁楽しむ老いの春
274-29 日矢受けて輝く銀の冬芽かな 良犀 4 キチロウ・早香・未貴・野浮
274-30 地社に詣でば満る淑気かな
274-31 水仙や坂吹き上げる海の風 キチロウ 4 樽金・中ちゃん・良犀・早香
274-32 着膨れの群れ踏切を渡りけり 中ちゃん 3 樽金・たんこ・越冬こあら
274-33 裏白を捌く人ゐる台の裏 竹軒 1 中ちゃん
274-34 雑踏に紛れず春着歩み来ぬ 良犀 2 中ちゃん・びーどろ
274-35 初春の白きベンチに腰下ろす
274-36 踏切に駅員の立つ年の暮
274-37 縁側で老婆うとうと冬日かな たんこ 1 竹軒
274-38 年酒酌む庭の雀を客として 樽金 3 蒼穹・キチロウ・クリトン
274-39 この絵双六振出しにまた戻る 蒼穹 1 竹軒

[第273回]  [第275回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]