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第 276 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年2月1日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
276-01 死に場所を定めてからの冬の空 越冬こあら 1 良犀
276-02 風花の松葉にあたり融けにけり 竹軒 1 樽金
276-03 御くじ吉初めて交む神の鶏
276-04 三世の子の明朗や日脚伸ぶ 野浮 1 蒼穹
276-05 春寒や道行く声の遠のきし キチロウ 1 野浮
276-06 賑はひの大蔵浚へ寒戻る 蒼穹 1 未貴
276-07 雪解道車椅子押し青年団 樽金 1 中ちゃん
276-08 半切の水ごと束ねたる京菜 蒼穹 2 早香・越冬こあら
276-09 凍てし風分けて鮨屋のカウンター 野浮 1 中ちゃん
276-10 春時雨白壁濡るる京の宿 キチロウ 1 竹軒
276-11 寒つばき弧状列島こぶ多し びーどろ 1 樽金
276-12 風花の大いなるもの地にとどく 竹軒 1 びーどろ
276-13 膝よりも日向を選ぶ猫の冬 早香 2 キチロウ・越冬こあら
276-14 煮えあがる魚の大口寒波来 未貴 5 キチロウ・蒼穹・中ちゃん・野浮・良犀
276-15 掃除機を止めると梅の香りあり 早香 1 越冬こあら
276-16 暫くの日差し楽しむ寒椿 越冬こあら 2 キチロウ・早香
276-17 外套を脱いでくぐりし縄のれん 中ちゃん 2 竹軒・早香
276-18 人畜に無害なんです寒卵 良犀 1 竹軒
276-19 風花の消えたるあとの何もなし
276-20 冬菊や此の世出てゆく女坂 びーどろ 3 蒼穹・良犀・早香
276-21 初午や行列の尾の振られたる 蒼穹 4 中ちゃん・びーどろ・未貴・野浮
276-22 冬枯れし山の羅漢に人声す 1 キチロウ
276-23 寒鴉爪先立ちの女学生 1 越冬こあら
276-24 寄鍋や女が制す蝦と蟹 樽金 1 びーどろ
276-25 冬ぬくし鍋に下着に赤氾濫 未貴 1 びーどろ
276-26 たまさかは炬燵に本の虫となる 野浮 1 竹軒
276-27 陽を受けて梅の蕾の紅かすか キチロウ 1 樽金
276-28 地下鉄の穴の彼方の枯野かな 良犀 2 中ちゃん・未貴
276-29 客待ちのタクシーとゐる寒雀 未貴 7 キチロウ・蒼穹・樽金・竹軒・野浮・良犀・越冬こあら
276-30 深爪の指のいつぽん雪が降る びーどろ 2 未貴・良犀
276-31 冬薔薇東大聖書研究会 越冬こあら 2 びーどろ・野浮
276-32 吊るし柿下げて酒など売る小店 中ちゃん 3 蒼穹・樽金・早香
276-33 地下鉄の交差この下明日の春 良犀 1 未貴

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