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第 277 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年2月15日
兼 題:「絵踏」(えぶみ)、「梅」、「タクシー」 ※「タクシー」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
277-01 雨だれの音ひびきをる絵踏かな 蒼穹 3 良犀・竹軒・越冬こあら
277-02 紅梅や慶喜蟄居のかはや窓 びーどろ 1 竹軒
277-03 村あげて絵踏を拒む悲話ありき 野浮 2 中ちゃん・クリトン
277-04 汝が脚に踏絵の痣の浮く夜かな 良犀 2 びーどろ・野浮
277-05 のけぞれば宙ひろすぎる絵踏かな 未貴 1 びーどろ
277-06 絵踏した所は此処かとツアー客 クリトン 1 キチロウ
277-07 紅梅のさらににぎやか屋台酒 蒼穹 1 キチロウ
277-08 タクシーの残して去りし春袷 良犀 2 未貴・越冬こあら
277-09 伴天連の滑って転ぶ絵踏かな
277-10 白梅や遠方の朋来たるべし 野浮 3 中ちゃん・早香・越冬こあら
277-11 見守れる母を頼りの絵踏かな 樽金 1 竹軒
277-12 風船の乗れるタクシー走り出す 蒼穹 1 中ちゃん
277-13 一枝に紅も白もと梅の花
277-14 タクシーが春一番に分け入りし 中ちゃん 1 良犀
277-15 朧夜を往くタクシーの点と線 未貴 2 早香・越冬こあら
277-16 錦繍の帯と衣と踏絵板 早香 1 未貴
277-17 大型のタクシー呼べる遍路宿 竹軒 4 未貴・樽金・野浮・クリトン
277-18 絵踏してマクドナルドに寄るをんな びーどろ 2 未貴・良犀
277-19 四十九・一九五キロ梅日和 竹軒 2 びーどろ・良犀
277-20 白梅に蕊の翳差す月夜かな 良犀 2 キチロウ・蒼穹
277-21 浮寝鳥タクシー集ひて昼休み 樽金 1 早香
277-22 飾られてなお沈黙の踏絵かな 越冬こあら 3 蒼穹・樽金・野浮
277-23 門前に盆梅を売る女かな 中ちゃん 1 竹軒
277-24 梅咲いて岸辺に執す羽毛かな
277-25 駅前のタクシー乗り場桃の花
277-26 梅の上遥かに海の碧さあり キチロウ 5 びーどろ・樽金・竹軒・野浮・クリトン
277-27 梅咲いていたよとトーストを齧る 越冬こあら 2 中ちゃん・未貴
277-28 タクシーの列整然と春寒し キチロウ 3 樽金・野浮・越冬こあら
277-29 梅の下仔犬の遊ぶ軸を掛け
277-30 梅咲いて畑に畝のふたつ立つ 未貴 2 早香・クリトン
277-31 早春やタクシーで聞く旨い店 野浮 3 キチロウ・中ちゃん・早香
277-32 梅咲くや背負ひて見せるランドセル 樽金 3 蒼穹・良犀・クリトン
277-33 タクシーの客途惑わす春の雪
277-34 春宵に並ぶ奇天烈タクシー灯 越冬こあら 1 キチロウ
277-35 絵踏かな南蛮渡来てふ小皿 中ちゃん 1 蒼穹
277-36 絵踏せし天草の海荒れにけり キチロウ 3 びーどろ・蒼穹・樽金

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