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第 279 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年3月14日
兼 題:「野遊」(のあそび)、「茅花」(つばな)、「手」 ※「手」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
279-01 手料理に添へられていし雛の酒 キチロウ 2 びーどろ・竹軒
279-02 あちらでもこちら眺める茅花かな
279-03 卒業式涙笑ひの握手かな
279-04 野遊びや鉄塔一基見えてをり 中ちゃん 3 キチロウ・未貴・越冬こあら
279-05 春彼岸両手に余る花束を 早香 2 蒼穹・野浮
279-06 野遊びのごとくに異邦人墓標 良犀 2 未貴・早香
279-07 手放しで入試合格祝ひけり 野浮 2 中ちゃん・たんこ
279-08 手づかみに潮のしたたる鹿尾菜刈 未貴 3 蒼穹・びーどろ・樽金
279-09 野遊びやをちこちの土盛り上がる 蒼穹 3 良犀・野浮・早香
279-10 老人を野遊に誘ひ喜ばれ
279-11 春の地面に置いてきし手の記憶 びーどろ 2 越冬こあら・早香
279-12 茅花咲く筏曲りて流れけり キチロウ 4 中ちゃん・樽金・良犀・野浮
279-13 亀鳴いて釜に手足の気配かな 良犀 5 蒼穹・びーどろ・竹軒・越冬こあら・早香
279-14 手に入れた歓喜を残し春の夢
279-15 握手して再会期する花の下 2 樽金・越冬こあら
279-16 茅花抜く三角ベースのグラウンド
279-17 茅花野にゐて一切合切は無
279-18 野遊びや携帯電話圏外に
279-19 野遊や林の中の人の影
279-20 手間隙をかける手始め種を選る 野浮 3 中ちゃん・たんこ・竹軒
279-21 マイカーの不法投棄に茅花照る 竹軒 1 未貴
279-22 茅花野を抜けたる駅に見送れる 蒼穹 2 キチロウ・越冬こあら
279-23 茅花野に佇ちゐし媼ゐずなりぬ びーどろ 1 たんこ
279-24 茅花の穂噛んでほのかな甘さかな たんこ 1 良犀
279-25 土筆手に妻飛び越さぬ小さき川 樽金 4 中ちゃん・キチロウ・たんこ・野浮
279-26 野に遊ぶをちこち草の濃く淡く
279-27 エレベーター手動に変はる春休み 竹軒 2 びーどろ・キチロウ
279-28 野遊びや観光マップ尻の下 びーどろ 3 キチロウ・たんこ・竹軒
279-29 野遊びや大河を下る千切れ雲 樽金 4 竹軒・良犀・野浮・早香
279-30 雛の手の持たさるる撥新しき 蒼穹 2 中ちゃん・良犀
279-31 野遊の後押しするよ風来る
279-32 三毛猫が茅花の綿に触はりけり
279-33 茅花つみ左右へ振りて歩むかな
279-34 野に遊ぶ地面の丸み踏みしめつ 越冬こあら 2 蒼穹・樽金
279-35 野遊びや直線上の古墳群 野浮 3 蒼穹・びーどろ・未貴
279-36 横銜へして風を呼ぶ茅花かな 良犀 2 未貴・樽金

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