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第 281 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年4月11日
兼 題:「連翹」(れんげふ)、「子猫」、「音」 ※「音」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
281-01 連翹も黄もジェラシーの目映ゆさに 未貴 1 びーどろ
281-02 日うらうら釘打つ音へ歩を運ぶ 樽金 3 蒼穹・良犀・クリトン
281-03 いづれ魔になるかも知れぬ子猫かな
281-04 バスケット中に戯る子猫かな キチロウ 2 クリトン・早香
281-05 連翹や委員選出難航す 越冬こあら 5 蒼穹・びーどろ・竹軒・良犀・早香
281-06 れんげうの陰に園児の秘密基地 竹軒 2 キチロウ・越冬こあら
281-07 春嵐猛る音して居間に酌む 中ちゃん 1 たんこ
281-08 早起きの連翹の黄へ朝日かな
281-09 連翹に黄色い春を感じけり
281-10 被写体の子猫這ひ出す段ボール 竹軒 2 キチロウ・樽金
281-11 花冷えや不空羂索観世音 野浮 2 びーどろ・越冬こあら
281-12 雪解の水音高し北の川 1 野浮
281-13 老人が音をあげてゐる花の山 竹軒 1 未貴
281-14 エンジンの音高らかに春の海 キチロウ 1 越冬こあら
281-15 猫の仔の一ぴき三・四闇かたまる
281-16 うなばらへ音色濃くする揚雲雀 未貴 1 早香
281-17 目印の連翹を右三軒目 早香 4 キチロウ・たんこ・中ちゃん・越冬こあら
281-18 連翹や空にはばたく夢を見る 野浮 1 未貴
281-19 白々と仔猫の牙の細きかな 良犀 2 野浮・中ちゃん
281-20 捨てられし子猫よミャアと泣けば良し
281-21 連翹やオープンカフェの増ゆる街 良犀 6 蒼穹・キチロウ・びーどろ・樽金・中ちゃん・クリトン
281-22 連翹の退屈な黄に染まりをり びーどろ 1 蒼穹
281-23 鳥曇膝を叩いて読む音符 越冬こあら 5 野浮・樽金・中ちゃん・良犀・早香
281-24 春遅々としたる棚田や水の音 蒼穹 3 びーどろ・竹軒・樽金
281-25 仰向けの子猫の目線吾を通過
281-26 拾はれて子猫震えてをりにけり 中ちゃん 1 野浮
281-27 揺り椅子を占有したる子猫かな 樽金 1 たんこ
281-28 騒音の町からいでて春の風
281-29 連翹やふと立止る黒ドレス キチロウ 3 樽金・クリトン・未貴
281-30 暗闇は花散る音の聞こえそう 2 野浮・未貴
281-31 這い回る子猫は母を捜しをり たんこ 1 未貴
281-32 猫産まれ貰い手全て決まりし夜 越冬こあら 3 竹軒・中ちゃん・早香
281-33 連翹が風に逆らふ河原かな 中ちゃん 2 蒼穹・良犀
281-34 何事も許してしまう仔猫かな 早香 1 越冬こあら
281-35 遊ぶ子等去り連翹の花明り 樽金 3 キチロウ・たんこ・竹軒
281-36 連翹の黄色や母の満中陰 クリトン 2 たんこ・良犀
281-37 くつつきて夢重ねたる子猫かな 蒼穹 2 竹軒・クリトン
281-38 旧防疫給水部跡連翹や
281-39 竹秋や肺葉満たす風の音

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