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第 282 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年5月2日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
282-01 八十八夜ブラッディマリーに口づけを
282-02 清和なる空に立喰いそばうどん 越冬こあら 1 びーどろ
282-03 春光の朝のサラダでありにけり 中ちゃん 1 野浮
282-04 珈琲の香や籐椅子の喫茶店
282-05 ヘンリ・ムーア穴の向かうに風ひかる 未貴 1 びーどろ
282-06 蝶放し飼ひしてゐるや昆虫館 中ちゃん 1 竹軒
282-07 蠅の王蠅の会長蠅茫々 良犀 1 未貴
282-08 藤色のシャツより乳房棕櫚の花 竹軒 2 中ちゃん・樽金
282-09 ビミョウでしょビミョウねビミョウ春の果 越冬こあら 1 早香
282-10 天空に鳥舞い上がり四月尽 早香 2 たんこ・越冬こあら
282-11 白つつじ情死の臭ひ強くなる びーどろ 3 中ちゃん・早香・未貴
282-12 春雷や裾を濡らしつ一つ傘 クリトン 3 蒼穹・キチロウ・たんこ
282-13 バーベキュー焦げしも旨き山笑ふ
282-14 春昼の道に矩形に並ぶ影
282-15 里山の黄緑緑若葉色
282-16 信天翁背戸に描きし海の家
282-17 天を指す少女の像や若葉風 キチロウ 5 中ちゃん・野浮・竹軒・クリトン・樽金
282-18 泪の形に散りたる春の花弁かな 野浮 1 蒼穹
282-19 少年の叫び椿を落としけり 樽金 5 キチロウ・野浮・クリトン・越冬こあら・未貴
282-20 インクの出よき日や海猫のよく鳴く日 良犀 3 樽金・早香・未貴
282-21 入院し個室で思ふ西行忌 たんこ 2 蒼穹・未貴
282-22 行く春や千切りキャベツ山盛りに 野浮 6 中ちゃん・蒼穹・キチロウ・たんこ・竹軒・越冬こあら
282-23 春日傘畳みて交す立ち話 樽金 2 たんこ・クリトン
282-24 デジカメで撮りし牡丹を壁紙に
282-25 囀りの時にしくじりありにけり 樽金 2 キチロウ・クリトン
282-26 電柱に架かる無灯の鴉の巣
282-27 草笛が汽笛を喚んで廃線路
282-28 窓暗し肩までつかる菖蒲の湯 キチロウ 5 たんこ・びーどろ・良犀・クリトン・越冬こあら
282-29 木蓮の花を食べたの誰ですか 早香 2 中ちゃん・野浮
282-30 駅前に植田広がる地方都市 中ちゃん 1 竹軒
282-31 若葉萌えわが前庭も鬱蒼と 1 早香
282-32 うたかたの澪に消えざる暑さかな
282-33 観潮を橋の上より眺めけり クリトン 1 キチロウ
282-34 濡るる青五月の朝の食卓に キチロウ 4 びーどろ・野浮・良犀・早香
282-35 濡れてゐる卒塔婆の文字昼蛙 未貴 3 蒼穹・良犀・竹軒
282-36 正直を芯に据えたる若葉かな 野浮 3 良犀・樽金・越冬こあら
282-37 テレマンの曲聴こえくる暮春かな
282-38 また潮の曳いてゆきたる月日貝 蒼穹 2 びーどろ・良犀
282-39 半地下の噴水ジャズの流れけり びーどろ 1 樽金

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