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第 283 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年5月16日
兼 題:「初鰹」、「蕗」、「千切り」 ※「千切り」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
283-01 蕗煮るや繊維厭へる子らの居て 竹軒 1 びーどろ
283-02 新聞紙のつつむ重さよ初鰹 びーどろ 1 樽金
283-03 同じ曲繰返しつつ蕗を剥く 早香 4 中ちゃん・野浮・越冬こあら・未貴
283-04 矢車やからから風を千切りに 良犀 2 野浮・越冬こあら
283-05 江戸っ子や切り身で並ぶ初鰹 竹軒 2 蒼穹・早香
283-06 夏野菜千切りにして大鉢へ 早香 2 中ちゃん・越冬こあら
283-07 人も樹も千切り絵となる薄暑かな 越冬こあら 3 蒼穹・早香・びーどろ
283-08 思ひきり厚く切るべし初鰹 樽金 2 たんこ・良犀
283-09 千切りのキャベツは故郷(さと)の匂ひかな 野浮 1 良犀
283-10 売り声の上つ調子や初鰹 びーどろ 4 蒼穹・野浮・越冬こあら・未貴
283-11 初鰹隣りの家におすそ分け 中ちゃん 1 たんこ
283-12 添へ書きのやうに千切り夏大根 未貴 1 早香
283-13 千切れ雲ふんわり一つ夏の空
283-14 黒潮の暗き血潮や初鰹 良犀 1 中ちゃん
283-15 蕗食べてお皿洗って眠る夜 越冬こあら 1 竹軒
283-16 弁当に千切りゴボウ添へくれし
283-17 食卓にレシピを並べ初鰹 早香 2 野浮・竹軒
283-18 年金のはなしに及ぶ初鰹 未貴 4 蒼穹・たんこ・樽金・竹軒
283-19 蕗をむく祖母の手赤く痒そうな
283-20 蕗の葉にくるんでおらが握り飯 野浮 2 たんこ・早香
283-21 無造作にパック積み売り初鰹 蒼穹 1 びーどろ
283-22 蕗の傘揺れて思ひ出ほろ苦し 未貴 1 びーどろ
283-23 千切りの刻む音して昼寝覚 蒼穹 4 樽金・良犀・竹軒・未貴
283-24 伽羅蕗の苦味を好む齢かな 樽金 3 たんこ・良犀・越冬こあら
283-25 蕗剥いて指紫に染まりけり 中ちゃん 1 樽金
283-26 江戸つ子に非ざるなれど初鰹
283-27 蕗の葉の下にコロボックルの路 良犀 3 樽金・未貴・早香
283-28 嫁ぐ子と妻の千切り夏浅し
283-29 伽羅蕗をつまみ天狗の話など びーどろ 4 蒼穹・野浮・良犀・竹軒
283-30 江戸っ子は高いお金で初鰹
283-31 やうやくの迎へに蕗の雨上がる 蒼穹 2 中ちゃん・未貴
283-32 初鰹食らう息子の描く夢 越冬こあら 2 中ちゃん・びーどろ
283-33 児が千切る武者人形の兜の緒

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