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第 284 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年5月30日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
284-01 蝸牛セピアカラーの長き夢 越冬こあら 2 野浮・竹軒
284-02 片方は野球帽なりボート漕ぎ 中ちゃん 1 たんこ
284-03 良性と結果教わる豆の飯 蒼穹 2 中ちゃん・クリトン
284-04 本堂に緑の風のまともなり クリトン 1 びーどろ
284-05 吹く風にジャーマンアイリス添って立つ 早香 1 びーどろ
284-06 夕薄暑陶土は水にかくれをり びーどろ 2 蒼穹・早香
284-07 ものの名を知ればあはれやあとしざり
284-08 歯科治療終え新緑を闊歩する 越冬こあら 3 中ちゃん・野浮・竹軒
284-09 篠の子の焼べし笹より剥かれたる
284-10 夏シャツや比べる双の力瘤 樽金 2 良犀・野浮
284-11 いちまいの梁の漆黒走り梅雨 未貴 1 蒼穹
284-12 急降下低空飛行の燕隊 早香 1 たんこ
284-13 庭先に床屋を開く薄暑かな 樽金 7 中ちゃん・蒼穹・たんこ・竹軒・早香・越冬こあら・クリトン
284-14 沈黙に湾の反射す夏つばめ 未貴 1 びーどろ
284-15 空腹を抱えて眺む額の花 越冬こあら 1 未貴
284-16 初夏の日や低層ビルの続く街 竹軒 1 良犀
284-17 あめんぼう鯉の口先避けて跳び
284-18 つつじ咲く屋敷の屋根の温水器 中ちゃん 1 越冬こあら
284-19 巻き戻す螺子か月日か時計草 未貴 4 良犀・樽金・野浮・早香
284-20 賑やかがお好きでしたね花卯木 良犀 1 中ちゃん
284-21 沓脱にきのふの蜥蜴来てをりぬ 樽金 2 良犀・未貴
284-22 こでまりや蔭にしづかな獣の眼 びーどろ 1 未貴
284-23 年老いて円座にすわりうとうとと
284-24 菜殻火の烟に託す付句かな 良犀 1 びーどろ
284-25 園児らの雨着黄色き緑雨かな 竹軒 1 樽金
284-26 明け易し温泉街の屋根光る 中ちゃん 2 樽金・越冬こあら
284-27 万緑や背筋腹筋みな伸ばし 野浮 5 蒼穹・未貴・早香・越冬こあら・クリトン
284-28 死螢や恋の終りを確と閉ぢ
284-29 梅雨空の晴れ間に妻と散歩かな
284-30 禅僧の書く一円に白蛾坐す 竹軒 1 びーどろ
284-31 走り梅雨門前茶屋は休業中 クリトン 3 たんこ・樽金・竹軒
284-32 あをあをと豆腐に添へて茗荷の子 蒼穹 2 野浮・未貴
284-33 蝿叩き出せば飛び去る気配かな 野浮 2 良犀・クリトン
284-34 菖蒲湯や孫の健康祈りつつ
284-35 粉薬口に残りし薄暑かな 野浮 7 中ちゃん・蒼穹・たんこ・竹軒・早香・越冬こあら・クリトン
284-36 三株に増えて芍薬花三つ 早香 1 樽金

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