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第 285 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年6月13日
兼 題:「五月闇」(さつきやみ)、「夏手袋」、「薬」 ※「薬」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
285-01 五月闇好からぬ話ぽとりぽと 早香 1 びーどろ
285-02 カップ越し君は夏手袋を脱ぐ 越冬こあら 1 蒼穹
285-03 車中より夏手袋を振り給ふ
285-04 六月の間を持て余す薬指 越冬こあら 1 良犀
285-05 しなる指夏手袋はめてなほ
285-06 画廊より夏手袋の銀座かな 早香 4 蒼穹・未貴・野浮・越冬こあら
285-07 わが妻と思しき影や五月闇
285-08 五月闇街灯ぽつり雨に濡れ
285-09 宿下駄で露天湯に行く五月闇 竹軒 1 びーどろ
285-10 日盛りのベンチの端の薬缶かな 蒼穹 7 中ちゃん・早香・竹軒・樽金・野浮・良犀・クリトン
285-11 二の腕と夏手袋の白きこと 蒼穹 1 中ちゃん
285-12 毒薬てふ赤い薬包夏休み びーどろ 1 竹軒
285-13 梅雨闇や頭痛に一服常置薬 クリトン 1 早香
285-14 オブラート紫陽花色の粉薬 早香 1 越冬こあら
285-15 くぐもれる土鳩の声や五月闇 蒼穹 7 中ちゃん・未貴・竹軒・樽金・野浮・良犀・クリトン
285-16 黒真珠夏手袋をすべり落つ
285-17 夏手袋すりばち谷に埋もれけり
285-18 牛蛙おらびて五月闇の底 良犀 3 蒼穹・未貴・樽金
285-19 冷素麺たかが薬味と言ふなかれ 樽金 2 中ちゃん・野浮
285-20 誰が履きし夏手袋の白き指
285-21 五月闇呼び出し音が此方まで 未貴 1 早香
285-22 踏み入りし熊野古道や五月闇 中ちゃん 5 蒼穹・早香・竹軒・樽金・クリトン
285-23 五月闇すとんと眠りつく二人 越冬こあら 1 びーどろ
285-24 バス来たる夏手袋のまま握手 樽金 1 未貴
285-25 五月闇電算室の鉄扉 野浮 2 早香・越冬こあら
285-26 あぢさゐや雨眺めつつ服む薬 中ちゃん 3 未貴・竹軒・越冬こあら
285-27 夏負けに効くと信ずる薬用酒 竹軒 1 びーどろ
285-28 見るとなく見て十薬の花の路地 未貴 3 野浮・良犀・クリトン
285-29 五月闇煉瓦倉庫の昼灯る びーどろ 2 中ちゃん・良犀
285-30 香水の時に媚薬となりにけり 野浮 1 蒼穹
285-31 仕舞ひたるままに汚れし夏手袋 未貴 1 びーどろ
285-32 十薬に先に夕方来てをりぬ 良犀 2 樽金・越冬こあら
285-33 紅ひいて夏手袋の新婦かな 中ちゃん 1 クリトン

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