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第 286 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年6月27日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
286-01 嵌め殺し窓の下茂る十薬
286-02 青梅雨の男の持てるルアーかな びーどろ 1 キチロウ
286-03 大小の上がり框のはだし跡 蒼穹 5 中ちゃん・野浮・樽金・早香・クリトン
286-04 梅雨晴れや飛行機雲の筋一つ クリトン 1 竹軒
286-05 ちょちょと梢に鳴けり梅雨の晴れ 竹軒 1 早香
286-06 夾竹桃その内側で滾るもの
286-07 枕木のその先知れず竹煮草 未貴 3 中ちゃん・蒼穹・キチロウ
286-08 かなぶんが窓に当たりて去りにけり 中ちゃん 3 竹軒・クリトン・越冬こあら
286-09 夏の朝ごゆっくりねと竹箒 越冬こあら 2 良犀・早香
286-10 笑い声こぼれる窓の梅雨晴れ間
286-11 梔子の白きなるゆへ匂ふかな 野浮 1 クリトン
286-12 父も子も言ふほど飛ばぬ草矢かな 樽金 4 中ちゃん・蒼穹・野浮・竹軒
286-13 梅雨じめりむくむく嬰のひざ小僧 竹軒 1 蒼穹
286-14 万緑を洗ひ流して嵐かな 良犀 1 越冬こあら
286-15 闇濃くてまだ声残る夏の川 キチロウ 3 未貴・樽金・早香
286-16 からむしの暖簾吊るして梅雨入かな クリトン 3 蒼穹・樽金・越冬こあら
286-17 蛭泳ぐ澪のかそけき深田(ふけだ)かな
286-18 下駄の緒のきつさもうれし初甚平 樽金 2 キチロウ・未貴
286-19 出来立ての空地青空揚羽蝶 越冬こあら 3 蒼穹・未貴・びーどろ
286-20 ポンポンダリア待つてゐる男かな びーどろ 1 未貴
286-21 陥穽のいたるところに梅雨入穴
286-22 お仁王の踏ん張る足下蟻地獄 樽金 1 良犀
286-23 落ち杏子またぐレグホン昼闌る 未貴 2 中ちゃん・樽金
286-24 無音てふ音のありけり梅雨晴間 野浮 1 クリトン
286-25 起つひとの風のひとすぢ蚊遣香 蒼穹 4 キチロウ・野浮・樽金・びーどろ
286-26 ゴム長をぶかぶかさせて緑雨の子 竹軒 1 良犀
286-27 エクストラバージンオイル夏の卓 びーどろ 1 野浮
286-28 川出水重機の中の濁り水 キチロウ 2 良犀・びーどろ
286-29 怪しげな桃売のゐる広場かな 未貴 2 良犀・びーどろ
286-30 ひうひうと響く心音水中花 良犀 3 未貴・野浮・びーどろ
286-31 梅雨晴間隣町まで小旅行 1 越冬こあら
286-32 志し入道雲の高さほど
286-33 明易し寝台特急北斗星 野浮 4 中ちゃん・キチロウ・竹軒・早香
286-34 菖蒲園雨といへども人の波
286-35 青嵐裸婦群像を取り巻けり キチロウ 1 クリトン
286-36 黒南風やボタンを一つ掛け違へ クリトン 2 竹軒・越冬こあら

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