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第 287 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年7月11日
兼 題:「梅雨明け」、「天道虫」、「跡」 ※「跡」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
287-01 跡目継ぐ旅の役者や水狂言 竹軒 2 蒼穹・キチロウ
287-02 天蒼く天道虫の飛び去れり キチロウ 2 竹軒・びーどろ
287-03 濁川白々と梅雨明けにけり 良犀 2 蒼穹・早香
287-04 端居して手入れの跡を見入るかな キチロウ 3 中ちゃん・野浮・びーどろ
287-05 梅雨明けの一気に乾く朝の空 3 竹軒・野浮・越冬こあら
287-06 ADSL光ファイバー天道虫
287-07 天道虫離陸指令を捉へけり 良犀 1 樽金
287-08 指の先天道虫に貸してやり 早香 3 中ちゃん・越冬こあら・クリトン
287-09 これがかのナナホシテントウムシダマシ 中ちゃん 1 良犀
287-10 梅雨明けて白さ行きかう海辺かな
287-11 無人島に連れてゆきたい天道虫
287-12 てんと虫ちっちゃな手から飛翔せり
287-13 鉄錆の工業遺跡栗の花 良犀 2 中ちゃん・びーどろ
287-14 航跡の一直線や夏の雲 樽金 4 キチロウ・竹軒・野浮・越冬こあら
287-15 梅雨明けの母の厭ゑるとき来しも クリトン 1 中ちゃん
287-16 遠雷や浪に溶けゆく航の跡 未貴 3 蒼穹・樽金・早香
287-17 梅雨明けの丸いピザ焼く丸い窯 越冬こあら 3 未貴・樽金・良犀
287-18 梅雨明けや彼の日彼のひと青運河 びーどろ 1 未貴
287-19 ひと揺りし天道虫の宙高く 2 キチロウ・早香
287-20 靴下の柄の通りの日焼け跡 早香 2 中ちゃん・キチロウ
287-21 屋敷跡月見草咲き暮れ初むる
287-22 梅雨明けの蓬髪刈って下駄の音 樽金 3 蒼穹・竹軒・良犀
287-23 出水とは荒ぶる神の出でし跡 野浮 2 早香・クリトン
287-24 言い訳の言葉少なにてんと虫 越冬こあら 1 未貴
287-25 一夜なる月下美人の夢の跡 1 野浮
287-26 梅雨明けて転転とする昼寝場所
287-27 梅雨明けの空に日本一の山 竹軒 2 野浮・良犀
287-28 跡形も無く片付いて半夏生 越冬こあら 2 早香・びーどろ
287-29 天道虫機械の如く翅ひろげ びーどろ 3 未貴・樽金・クリトン
287-30 葉をのぼりつめれば天ぞてんと虫 樽金 2 未貴・クリトン
287-31 梅雨明や大小みがくハンドベル 未貴 4 キチロウ・越冬こあら・クリトン・びーどろ
287-32 梅雨明けてシリアスよりもアクションを
287-33 梅雨明けや根津の女将の声張つて びーどろ 2 蒼穹・樽金
287-34 押し跡をつけて売られしかき氷 中ちゃん 1 竹軒
287-35 海峡橋越えて四国の天道虫 竹軒 1 良犀
287-36 梅雨明や浮輪かかへて子ら走る 1 越冬こあら

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