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第 288 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年7月25日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
288-01 少年の見え隠れして夏の塔 びーどろ 4 樽金・良犀・蒼穹・未貴
288-02 茄子洗うきゅきゅと音たて水はじく
288-03 青へうたん約束ころころ変はりをり 未貴 4 樽金・竹軒・越冬こあら・早香
288-04 老鶯や気合を入れる蝉時雨
288-05 軽やかに視線躱せる水着かな 蒼穹 3 野浮・竹軒・びーどろ
288-06 曳船の曳く砂山に西日かな 良犀 2 中ちゃん・びーどろ
288-07 百合の花おしべ無くして活けこまれ
288-08 捨て置きの仙人掌の鉢花を付け クリトン 3 越冬こあら・びーどろ・未貴
288-09 掘りし土乾く傍ら三尺寝 樽金 4 中ちゃん・早香・びーどろ・未貴
288-10 香水や女医がフェエロモン撒いてをり
288-11 炎昼の樋傾いてゑひもせす 越冬こあら 1 早香
288-12 月涼し水汲んでゆく子らのこゑ 蒼穹 4 良犀・竹軒・越冬こあら・未貴
288-13 遠山の影穏やかに青田かな 竹軒 1 良犀
288-14 向日葵の観察日記背比べ 早香 1 竹軒
288-15 そもそもは西日を殺すつもりにて 良犀 3 越冬こあら・早香・クリトン
288-16 未草先ずは御札の数え方 越冬こあら 1 蒼穹
288-17 結婚の噂あるらしソーダ水 中ちゃん 1 野浮
288-18 片陰を残して乾くアスファルト 野浮 2 良犀・竹軒
288-19 東京もじぶんも置いて夏の旅
288-20 港見る丘の晩涼分かちたき 未貴 1 びーどろ
288-21 夏草と錆びし鉄路の操車場
288-22 他人事の様な災難冷索麺 越冬こあら 2 蒼穹・中ちゃん
288-23 冷酒注ぐグラスに夕陽揺らめきて 樽金 2 野浮・クリトン
288-24 電線のぴんとみなぎる夏つばめ
288-25 人身を水洩れやまぬ暑さかな
288-26 波の音のゆらぎゆらぎて遠花火 野浮 2 樽金・クリトン
288-27 蚊の羽音寝不足のまま朝迎へ クリトン 1 蒼穹
288-28 夏痩せて大きくなりぬ児の眼玉 樽金 1 中ちゃん
288-29 おめかしの少女そわそわ百日紅 野浮 3 樽金・越冬こあら・クリトン
288-30 登り路を目で辿りけり夏の山 竹軒 5 樽金・野浮・蒼穹・中ちゃん・早香
288-31 鳴き交はす海ほほづきの相寄れる 蒼穹 3 野浮・良犀・クリトン
288-32 乾杯をしてはしゃぎたる生ビール
288-33 セザンヌの窓の開きしをががんぼよ びーどろ 1 未貴

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