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第 289 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年8月8日
兼 題:「秋の蝉」、「南瓜」(かぼちゃ)、「辿る」 ※「辿る」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
289-01 人生にリセットは無し秋の蝉 竹軒 1 越冬こあら
289-02 木つかみしままの死も在らむ秋の蝉
289-03 追伸は罫をはみ出し秋の蝉 未貴 4 蒼穹・野浮・良犀・早香
289-04 繁栄の蔦絡まれる世の南瓜
289-05 廃業の理髪店前南瓜なる キチロウ 3 竹軒・越冬こあら・びーどろ
289-06 門口に南瓜を刳りし灯もありぬ
289-07 調弦も精一杯に秋の蝉
289-08 夕焼けを辿り着きたる肩の小屋 蒼穹 1 早香
289-09 秋蝉や夜へ岬の沈み入る 良犀 2 未貴・早香
289-10 風呂焚のけぶりの流れ秋の蝉 蒼穹 2 キチロウ・野浮
289-11 尼さまは鬼女の裔とや秋の蝉 びーどろ 1 良犀
289-12 変身願望かぼちやの馬車を仕立てる夜 未貴 2 中ちゃん・野浮
289-13 雷雲を辿り上野下野と 野浮 1 びーどろ
289-14 辿り来て坐る地獄の釜の蓋 竹軒 3 蒼穹・未貴・びーどろ
289-15 中年や奥の院まで辿る汗 中ちゃん 1 キチロウ
289-16 秋立ちて辿る道端の色模様
289-17 肴買ひ次はトーナス買ひに行く
289-18 昼過ぎに辿り着く宿秋に入る 越冬こあら 2 キチロウ・中ちゃん
289-19 誰も皆善き人となる南瓜かな 野浮 3 竹軒・良犀・越冬こあら
289-20 八月やまなうら辿るもの多く 未貴 3 野浮・越冬こあら・早香
289-21 南瓜喰ふ前に包丁研ぎにけり びーどろ 2 中ちゃん・早香
289-22 許せよと金鎚下ろす南瓜かな
289-23 秋の蝉終りはいつも悲しくて 野浮 4 蒼穹・竹軒・良犀・びーどろ
289-24 手桶下げ辿る小道や墓参 キチロウ 3 中ちゃん・越冬こあら・未貴
289-25 盆路を辿る灯の間のつまりゆく 良犀 3 蒼穹・キチロウ・びーどろ
289-26 イベントのクイズ南瓜の目方当て
289-27 口中に南瓜運んで目を閉じる 越冬こあら 1 中ちゃん
289-28 秋蝉や下る筏の波しぶき キチロウ 2 蒼穹・竹軒
289-29 峠まで往くは吾のみ秋の蝉 中ちゃん 5 キチロウ・竹軒・野浮・良犀・未貴
289-30 秋蝉を背に長身の名探偵 越冬こあら 1 未貴

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