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第 291 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年9月5日
兼 題:「秋扇」(あきあふぎ)、「蕎麦の花」(そばのはな)、「人形」 ※「人形」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
291-01 蕎麦の花夕刻雨に泣く男
291-02 所在無き怒り静めて秋扇 早香 2 越冬こあら・キチロウ
291-03 無人駅過ぎて広がる蕎麦の花 キチロウ 2 樽金・早香
291-04 人形と壷が置かれし秋の床
291-05 狸奴のつんつん月夜蕎麦の花
291-06 人形と石と野菊の濡るるかな
291-07 にんぎやうは標本箱に秋暑し びーどろ 2 中ちゃん・早香
291-08 巻雲を招き寄せけり秋扇 良犀 2 越冬こあら・びーどろ
291-09 秋扇ロートレックの筆の跡 竹軒 1 樽金
291-10 人形へ帽子をあづけ夜の長き 未貴 2 野浮・良犀
291-11 秋扇離れ座敷に置かれけり 野浮 2 中ちゃん・びーどろ
291-12 花蕎麦の赤きも混じり大糸線 びーどろ 1 キチロウ
291-13 幾本の道を渡るや蕎麦の花
291-14 湯の町の出口入り口蕎麦の花 未貴 3 野浮・越冬こあら・キチロウ
291-15 見得を切る腕の白さや菊人形 キチロウ 2 中ちゃん・野浮
291-16 尤もと思へどしばし秋扇 樽金 2 竹軒・越冬こあら
291-17 ひと仕事終え貫禄の秋団扇 越冬こあら 1 樽金
291-18 貝の綺羅こぼし大津の秋扇 びーどろ 1 良犀
291-19 此の地まで平家は落ちぬ蕎麦の花 樽金 3 竹軒・びーどろ・良犀
291-20 陸奥の山のまろさや蕎麦の花 良犀 1 竹軒
291-21 秋扇ひらき程なく降車駅 未貴 4 中ちゃん・野浮・早香・キチロウ
291-22 秋風や人形町の玉子焼 樽金 2 びーどろ・良犀
291-23 蕎麦の花果つるところのサイロかな 中ちゃん 4 竹軒・越冬こあら・早香・キチロウ
291-24 台風の夜人形も集められ 越冬こあら 3 竹軒・びーどろ・良犀
291-25 何処かに消えた人形秋出水
291-26 秋燈下ドラえもん似の人形焼 野浮 1 中ちゃん
291-27 人形の家を覗く子半ズボン
291-28 信州に谷と平と蕎麦の花 野浮 2 樽金・早香
291-29 会議終え鋭く閉ざす秋扇 キチロウ 2 野浮・樽金
291-30 令嬢が忘れていきし秋扇

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