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第 294 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年10月17日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
294-01 焼き菓子の香り包むや蔦紅葉 早香 1 蒼穹
294-02 新蕎麦のはり紙多し繁華街 キチロウ 3 蒼穹・越冬こあら・早香
294-03 霧の朝ゆうべ淫らな夢を見し 野浮 1 たんこ
294-04 秋日和をさな児まろぶ草の丘
294-05 陽だまりに猫丸まりて火の恋し 早香 1 蒼穹
294-06 菊合せ天晴れな鉢仕上げられ 蒼穹 2 キチロウ・びーどろ
294-07 秋の暮買物袋提げた妻 越冬こあら 1 早香
294-08 雁渡る水漬きしままの磧石
294-09 ぎんなんの黄の裂けてゐる潦 びーどろ 4 中ちゃん・樽金・野浮・良犀
294-10 デザートのいちじく濡れてをりにけり 中ちゃん 2 びーどろ・良犀
294-11 頭も尾も皿をはみ出し秋刀魚かな 野浮 1 たんこ
294-12 秋深し犬の遠吠え寂しげに
294-13 秋霖の傘ごとに人ひとりかな 良犀 3 中ちゃん・越冬こあら・早香
294-14 棗の実亜細亜地方は雨催い 越冬こあら 2 びーどろ・良犀
294-15 帰宅してだあれもをらず温め酒 中ちゃん 4 キチロウ・たんこ・野浮・越冬こあら
294-16 拙に立つ野分のなかの欅かな
294-17 銀杏の苦味引き立つ茶碗蒸 キチロウ 1 たんこ
294-18 秋霖や木地師の村に木の積まれ びーどろ 5 キチロウ・蒼穹・樽金・野浮・良犀
294-19 寝転べば雲の艦隊秋高し
294-20 秋深し朝一枚の掛け布団 たんこ 3 キチロウ・越冬こあら・早香
294-21 九年母の種のいくつか飲み込みぬ 蒼穹 1 びーどろ
294-22 柿くれし隣家の妻の美しき 中ちゃん 2 たんこ・樽金
294-23 団栗を踏みし足裏を街中へ びーどろ 3 中ちゃん・蒼穹・良犀
294-24 城跡の石垣被う蔦紅葉
294-25 無口なる丈母のもてなし零余子飯 蒼穹 2 樽金・野浮
294-26 ハスキーな声に聴き入る秋の夜 野浮 1 越冬こあら
294-27 静御前菊師なすまま着替へたる 樽金 2 中ちゃん・キチロウ
294-28 桜紅葉筏となりて流れ行く たんこ 1 樽金
294-29 直立の遊具台風接近す 越冬こあら 4 中ちゃん・野浮・早香・びーどろ
294-30 そぞろ寒わが身を抱く両の腕

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