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第 299 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成16年12月26日
兼 題:「木兎」(みみづく)、炉(ろ)、「殻」 ※「殻」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
299-01 木菟聞いて暗い夜道をとぼとぼと
299-02 炉話のどんどはれと終はりけり 未貴 1 びーどろ
299-03 木兎と教わって後寝就かれず 越冬こあら 2 中ちゃん・たんこ
299-04 もてなしのために畳の炉を開ける
299-05 木菟や亡き人々の歳数ふ 野浮 3 未貴・早香・越冬こあら
299-06 脱殻のごとくに夜着のありにけり 野浮 2 樽金・びーどろ
299-07 みみづくの内にも広き闇の空 良犀 2 キチロウ・びーどろ
299-08 吾の内の殻の破るる凍てし夜
299-09 木兎の片目に通夜の灯ともりぬ 未貴 2 良犀・びーどろ
299-10 炉の炭の爆ぜて一同ざわめけり 野浮 3 キチロウ・たんこ・未貴
299-11 木兎の丸き姿のシルエット 早香 1 中ちゃん
299-12 炉の炭の燃えきはまりて透きとほる 良犀 3 樽金・中ちゃん・越冬こあら
299-13 穀象を水に流して飯を炊く たんこ 1 中ちゃん
299-14 炉火赤しステインレスの鍋も又
299-15 クリスマス甲殻類の赤き殻 未貴 3 野浮・びーどろ・越冬こあら
299-16 炉火赤し法螺吹きが来て法螺話 樽金 4 キチロウ・良犀・野浮・未貴
299-17 数へ日を流して行くや隅田川
299-18 古里の大きな囲炉裏も今はなし
299-19 沈黙の時の重なり炉火の色 越冬こあら 2 樽金・中ちゃん
299-20 夜噺の最後男女のこととなり
299-21 言なくも満ちる幸福炉辺かな
299-22 木兎の鳴く声聞くや夜の雨 キチロウ 2 良犀・樽金
299-23 木兎はときに真後ろ向きにけり 中ちゃん 2 未貴・早香
299-24 ゴツと割る殻の厚さや寒卵 樽金 3 キチロウ・野浮・越冬こあら
299-25 木兎や福耳持ちて父卆寿 樽金 6 良犀・野浮・たんこ・未貴・早香・越冬こあら
299-26 炉に吊りし自在のきしむ飛騨の宿 キチロウ 2 たんこ・早香
299-27 貝殻も海草もなし冬の浜 中ちゃん 1 たんこ
299-28 穀物を神に供えて年守る
299-29 木菟鳴いて灯点す森のレストラン びーどろ 5 キチロウ・良犀・樽金・野浮・早香
299-30 冬の月都会人皆殻の中

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