[QLD句会録棚]
第 302 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年2月6日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
302-01 立春のマネキンは皆口を開け
302-02 針刺せば指に丸き血冴返る こひつじ 4 蒼穹・野浮・クリトン・越冬こあら
302-03 立春の屋根は深雪に埋もるる 蒼穹 1 早香
302-04 白き息白き山々青き空
302-05 さざめきの初心者コース春プール
302-06 風一瞬ためらふ野火の起ちあがる 未貴 6 中ちゃん・キチロウ・野浮・こひつじ・クリトン・早香
302-07 春兆す花嫁が往く鳥居下 中ちゃん 4 びーどろ・睦月・早香・越冬こあら
302-08 氷柱より水の記憶のひとしづく 蒼穹 5 こひつじ・クリトン・睦月・越冬こあら・未貴
302-09 紅梅の運河に影のゆらめける キチロウ 1 びーどろ
302-10 北風やウイルス検査まだ続き 野浮 2 越冬こあら・未貴
302-11 羽丸め日向ぼこりの群雀 クリトン 2 たんこ・未貴
302-12 春寒し道行く人は背をまるめ
302-13 凍返り空き無き医院の駐車場 早香 3 キチロウ・たんこ・越冬こあら
302-14 蕗の薹小笊に分けてお裾分け 野浮 1 中ちゃん
302-15 本堂の脇でたこ焼食ふ余寒 中ちゃん 3 野浮・たんこ・早香
302-16 悪戯に向き合つてゐる雛かな
302-17 春光に誘われる侭時間旅行
302-18 咳しては煙草嫌いと疑われ クリトン 1 キチロウ
302-19 立春や鱗をこぼす深海魚 未貴 4 蒼穹・中ちゃん・こひつじ・睦月
302-20 布巾ま白に立春の朝厨 睦月 3 蒼穹・こひつじ・早香
302-21 春立ちてするりと剥ける皮一枚 早香 1 クリトン
302-22 雨やみて霧立つ山の眠りをり
302-23 末黒野に早やさみどりの撒くごとし びーどろ 2 中ちゃん・野浮
302-24 立春の雪の畦道出勤す 中ちゃん 3 蒼穹・キチロウ・たんこ
302-25 ビルの上クレーン天指す余寒かな キチロウ 1 こひつじ
302-26 恋の猫むかし覚へのありにけり こひつじ 1 クリトン
302-27 見上げれば風花の舞ふビルの街
302-28 鈴の緒の汚れしいろや芽吹山 びーどろ 1 蒼穹
302-29 さよならに始まる出逢ひ梅のころ 未貴 1 びーどろ
302-30 部活動続ける生徒日脚伸ぶ 野浮 2 キチロウ・たんこ
302-31 地震のなくしづかな朝の寒蜆 蒼穹 3 びーどろ・睦月・未貴
302-32 薄氷の端を削りて水しきり びーどろ 3 中ちゃん・野浮・睦月
302-33 雪見障子上げて墨絵の景色かな
302-34 舶来の紅茶嗜む浅き春
302-35 雛菊のにこにこがほに迎へらる 睦月 1 びーどろ
302-36 石垣を水尾洗いゆく猫柳 キチロウ 1 未貴

[第301回]  [第303回]

[本サイトのテキスト・画像等の無断複製使用は禁止]