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第 303 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年2月20日
兼 題:「鶯」(うぐひす)、「ものの芽」、「起つ」 ※「起つ」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
303-01 ナバロンのやうな高塀木の芽風
303-02 ものの芽や赤子は小さきこぶし舐め 蒼穹 3 中ちゃん・こひつじ・野浮
303-03 拙速の手をうぐひすにしばし止め 蒼穹 2 びーどろ・甘納豆
303-04 ものの芽やシャワーのごとき霧の雨 こひつじ 1 キチロウ
303-05 春泥に起つ吾の頬にゆるき風 中ちゃん 1 野浮
303-06 かげろふ起つ勾玉展を後にして 未貴 2 掃半・甘納豆
303-07 ものの芽のどれとも知れずそろいけり キチロウ 1 早香
303-08 起つべしと桃花の下で廻し酒 甘納豆 3 掃半・流・越冬こあら
303-09 起きがけの脳に気合いの寒の水
303-10 埴輪起つ古墳に初音とぎれ聴く 掃半 2 キチロウ・未貴
303-11 灯台の起ちたる岬春の雲 1 越冬こあら
303-12 ものの芽や土手より低き家に聲 びーどろ 6 中ちゃん・こひつじ・早香・甘納豆・蒼穹・流
303-13 厨窓うぐいす今年も飛んで来ぬ
303-14 鶯の声の間に波の音
303-15 海岸の砂にものの芽淡くあり 掃半 2 早香・びーどろ
303-16 鶯や帰りの道は登り道 こひつじ 2 早香・蒼穹
303-17 鶯の鳴き止むを待ち繰る頁 越冬こあら 4 こひつじ・キチロウ・野浮・流
303-18 結び目を緩める如くもの芽萌ゆ 越冬こあら 4 こひつじ・掃半・野浮・未貴
303-19 重機起つ工場跡の余寒かな キチロウ 6 中ちゃん・こひつじ・早香・甘納豆・未貴・流
303-20 啓蟄の地表に起ちしものの数 蒼穹 2 びーどろ・未貴
303-21 ものの芽の出づる音満つ山登る 1 掃半
303-22 鶯の声真似今日も日和好し
303-23 太鼓橋経て鶯の古刹かな 野浮 4 キチロウ・びーどろ・流・越冬こあら
303-24 明日起つと告げる人あり雪の果
303-25 うぐひすや屋根から塔の反りはじめ 未貴 3 びーどろ・蒼穹・越冬こあら
303-26 起きて半畳すこし明るき春の風邪 びーどろ 4 中ちゃん・野浮・甘納豆・未貴
303-27 夜が明けて今朝寒くなし初音かな
303-28 ものの芽のてんでんばらばらなりにけり
303-29 遠目にはわからず鳴かず鶯か
303-30 雨が降るものの芽吹くに気づきたる
303-31 起上り小法師傾く(かぶく)二月かな 野浮 1 蒼穹
303-32 朝靄を裂きし初音の大いなる
303-33 ものの芽や花神そろりと寝所出づ
303-34 ものの芽やサーカス小屋の裏広し びーどろ 4 中ちゃん・キチロウ・蒼穹・越冬こあら
303-35 植木鉢除ける日を待つ物芽あり 早香 1 掃半
303-36 春寒や思い起ってはみたけれど

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