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第 304 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年3月6日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
304-01 円錐の山に冬日や砂時計 甘納豆 1 蒼穹
304-02 神田須田町ホットケーキと春の雪 甘納豆 3 早香・こひつじ・未貴
304-03 山笑ふ年行くほどに赤き服 こひつじ 2 甘納豆・びーどろ
304-04 梅の花咲きました今朝吾が庭に
304-05 三月の宇宙船めく夜更けかな 野浮 1 越冬こあら
304-06 落書きにカンマ加はる春の蠅 未貴 1 こひつじ
304-07 もも太郎チューリップにもある名前 早香 1 越冬こあら
304-08 はばたきや椿の花の揺れて落つ 甘納豆 3 キチロウ・蒼穹・クリトン
304-09 永き日の悲喜こもごものもの辺り
304-10 ふっくらと豆を煮ている余寒かな 掃半 3 キチロウ・蒼穹・クリトン
304-11 巡り会いこれも人生春一番
304-12 春の昼繋留漁船密集す 中ちゃん 2 野浮・びーどろ
304-13 しづかなるスカラベの飾春夜なり
304-14 松並木抜けて開ける春の海 中ちゃん 3 キチロウ・野浮・早香
304-15 透明なみづの厚さや蜷の道 びーどろ 3 蒼穹・野浮・掃半
304-16 ほのめきて不忍池磴の春 びーどろ 2 未貴・掃半
304-17 啓蟄や耳で感じる足の爪 越冬こあら 3 甘納豆・早香・こひつじ
304-18 傘を打つ雨音春を奏でゐし クリトン 1 キチロウ
304-19 陽炎の中漂いて貨車すぎる キチロウ 2 未貴・掃半
304-20 バス停に七五調あり木の芽どき 越冬こあら 1 甘納豆
304-21 水温む飛び石わたる犬もゐて 未貴 1 中ちゃん
304-22 同点のままの九回暮れかぬる
304-23 春の雪苦にはならない抱えごと 野浮 5 甘納豆・早香・クリトン・こひつじ・未貴
304-24 小鳥らの争ふこゑの春めきぬ 蒼穹 4 中ちゃん・野浮・クリトン・越冬こあら
304-25 峡谷の浅瀬流るる落椿
304-26 バス遍路杖を札所に忘れ来し クリトン 1 キチロウ
304-27 草の芽の匂ひか夜の駅に立ち 掃半 2 蒼穹・越冬こあら
304-28 春愁家出をしたと留守の妻 掃半 1 びーどろ
304-29 流域はからすの視界春の雪 未貴 3 早香・掃半・びーどろ
304-30 余寒なほ部下の転勤内定す 蒼穹 4 甘納豆・越冬こあら・こひつじ・掃半
304-31 蕨摘む山道行きて村に入る キチロウ 1 中ちゃん
304-32 海原が春一番にさざめける
304-33 樟脳の匂ふ雛を飾りけり 野浮 1 中ちゃん
304-34 梅の郷客は専ら目白かな クリトン 1 中ちゃん
304-35 エクセルに計算任せ桜餅 こひつじ 2 野浮・びーどろ
304-36 絹の服脱がすごとくに春キャベツ こひつじ 2 クリトン・未貴

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