[QLD句会録棚]
第 306 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年4月3日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
306-01 畝はさみ話弾みし春の風 クリトン 1 蒼穹
306-02 畑を打つ主と共に犬歩む
306-03 レシートのくどくど長し春愁ひ こひつじ 1 良犀
306-04 橋桁を抱きつ上る春の潮 キチロウ 5 流・甘納豆・掃半・クリトン・びーどろ
306-05 行間のふいに不ぞろひ猫の恋 未貴 2 越冬こあら・良犀
306-06 早蕨や水呑む喉を水の音 良犀 2 越冬こあら・びーどろ
306-07 逃げ水や風化せし我が志 1 掃半
306-08 菜の花に猊くすぐられ道祖神 掃半 1
306-09 つり橋を渡れば春の行き止まり 5 中ちゃん・蒼穹・越冬こあら・こひつじ・良犀
306-10 眦に紅さす仔牛春の泥 蒼穹 1 掃半
306-11 春愁や人の頭に穴ばかり 良犀 4 早香・蒼穹・越冬こあら・こひつじ
306-12 黄水仙咲くローズマリーの隣りにて
306-13 春動く丸太積みたる峡の駅
306-14 朧月声遠のきし二人連れ キチロウ 2 未貴・流
306-15 花粉症らしき女の涙かな
306-16 春風と如雨露と君がやってきた 甘納豆 1 中ちゃん
306-17 花曇矢印に沿ひ検査室 野浮 9 蒼穹・キチロウ・流・早香・屯・甘納豆・越冬こあら・こひつじ・クリトン
306-18 沈丁の蕾も香り漂わせ クリトン 1 早香
306-19 はくれむの反りや煩悩どの辺り 未貴 3 蒼穹・掃半・びーどろ
306-20 正直に生きるが望み山桜 野浮 1 早香
306-21 むらびとの戻らぬままに畦青む 蒼穹 3 未貴・屯・クリトン
306-22 蛤の重さ右手に安房の旅 びーどろ 3 未貴・甘納豆・良犀
306-23 奥山の春の中へと列車発つ 中ちゃん 3 未貴・キチロウ・流
306-24 丁髷でサンバを唄ふ花見かな 野浮 2 中ちゃん・クリトン
306-25 赤白のバス駆けぬける山の春 1 びーどろ
306-26 あすもまたあすの佳き句を桃の花 良犀 1 こひつじ
306-27 春雨にチャイナドレスで花粉症
306-28 子に甘い顔を見せまい鳥雲に こひつじ 1 野浮
306-29 風光るセンターライン果てしなく 2 野浮・キチロウ
306-30 闖入の午後を陽気な春鴉
306-31 予備校で教科書を買う四月かな 3 中ちゃん・野浮・屯
306-32 半平太気取りで濡れし春の雨
306-33 あまたの目見つめ返せる蝌蚪の紐 蒼穹 2 野浮・早香
306-34 亀鳴くを主に右脳で聴き眠る 越冬こあら 1 びーどろ
306-35 囀の本堂つつむ昼下がり
306-36 湾に沿ひ列車は里へ北の春 掃半 1 キチロウ
306-37 合併の伊豆の国市や葱坊主 びーどろ 1 掃半
306-38 つくしんぼ袴取る子の笑顔かな
306-39 狛犬の脇にくるくる風車 早香 2 未貴・こひつじ
306-40 高麗王の裔の里とや蝌蚪の紐 びーどろ 1
306-41 引き継ぎを終え花冷えの街に出る 越冬こあら 6 中ちゃん・野浮・キチロウ・流・甘納豆・クリトン
306-42 間違えた下り電車だ春の川 甘納豆 1 良犀
306-43 働いて春宵となりまた働く
306-44 どの家も富士の山見え水ぬるむ 掃半 1 甘納豆
306-45 朝練の中学生や春浅し

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