[QLD句会録棚]
第 308 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年5月1日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
308-01 あげまんの甘味処や春の宵
308-02 やまざくら山にしづかに散りにけり
308-03 つつじ咲く駅の名前のヘボン式 越冬こあら 6 キチロウ・甘納豆・Yumi・こひつじ・屯・クリトン
308-04 南蛮船の長閑に絵付けされにけり
308-05 坂東の野は若葉なり東上線
308-06 夏来る思いもかけぬところから 早香 2 びーどろ・クリトン
308-07 昼休みオフイス街の薄暑かな キチロウ 1 掃半
308-08 サックスの音裏返る若葉風 こひつじ 5 甘納豆・掃半・蒼穹・Yumi・良犀
308-09 幼子の指の彼方の蝶の舞い
308-10 黒蜜に黄粉抹茶や蕨餅 びーどろ 1 早香
308-11 久闊の出会いと別れ知る桜
308-12 鼻孔から脳に染み込む目借時 越冬こあら 2 キチロウ・早香
308-13 みず色の窓辺によりて初夏の旅 キチロウ 2 蒼穹・良犀
308-14 行く春やバラード歌う韓國語
308-15 青梅や親指トムの旅半ば 未貴 1 びーどろ
308-16 街路樹の躑躅に霧を吹く女 甘納豆 2 びーどろ・越冬こあら
308-17 朝まだき鳥のこゑする夏炉かな
308-18 バッテリー補充の車つつじ燃ゆ
308-19 開きそむ薔薇に密語のあはひかな 未貴 1 蒼穹
308-20 花が増す列車北上するにつれ 中ちゃん 4 キチロウ・早香・掃半・クリトン
308-21 親猫の眼光鋭く吾を射し クリトン 2 中ちゃん・Yumi
308-22 竹に旬なりて筍尽くしかな 野浮 4 中ちゃん・Yumi・こひつじ・クリトン
308-23 月島のもんじゃ客引く四月尽 掃半 1 越冬こあら
308-24 春雷や傘の傾きとりどりに 良犀 2 甘納豆・早香
308-25 遠足の茶色弁当恥ぢにけり こひつじ 1 びーどろ
308-26 性格は負けず嫌いね躑躅咲く Yumi 3 掃半・未貴・良犀
308-27 たんぽぽの種飛び尽くし日暮れかな 甘納豆 4 中ちゃん・野浮・蒼穹・屯
308-28 桜蘂降る黙祷の役場前 蒼穹 4 甘納豆・野浮・越冬こあら・屯
308-29 新緑のカフェ卓上のハーブティー
308-30 谷合に鯉翻る鄙の里 クリトン 1 キチロウ
308-31 うぐひすや絎台に布ちとあづく 蒼穹 3 早香・未貴・良犀
308-32 葉桜や車まばらの駐車場 キチロウ 2 越冬こあら・屯
308-33 手入れなき地蔵の下に春の蕗 Yumi 1 キチロウ
308-34 花菜かなあらら厨のキャベツから こひつじ 2 野浮・良犀
308-35 清張も司馬遼も亡し春うらら
308-36 鳶の輪にふらここの背を押してやる 3 中ちゃん・蒼穹・未貴
308-37 記さざる魔法の呪文亀の鳴く 野浮 2 Yumi・未貴
308-38 合格を待つ身のごとく燕来る 早香 1 こひつじ
308-39 鏡越し眉描く手元春惜しむ 越冬こあら 1 こひつじ
308-40 貰ひ湯の礼の声する春の月 蒼穹 3 越冬こあら・屯・クリトン
308-41 春塵や人知の斯くも浅きこと Yumi 2 野浮・掃半
308-42 桃桜過ぎて夜風の重さかな 良犀 2 びーどろ・未貴
308-43 方円の池に片寄る花の屑 3 中ちゃん・甘納豆・野浮
308-44 バケットも籠も焦げ茶に夏立つ日
308-45 新緑の前方後円墳見て下山 中ちゃん 1 こひつじ

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