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第 309 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年5月15日
兼 題:「文字摺草」(もじずりさう)、「夏霞」(なつがすみ)、「駅」 ※「駅」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
309-01 夏霞田んぼへだてて山を消す
309-02 マロニエの花や駅前大通り 野浮 2 早香・クリトン
309-03 文豪とステツキガール夏霞 越冬こあら 1 びーどろ
309-04 夏霞晴れて登山の列続く
309-05 敷くほどの草なき砂丘夏霞 良犀 4 甘納豆・野浮・たんこ・Yumi
309-06 駅頭に響く太棹鉄線花 良犀 2 越冬こあら・屯
309-07 文字摺のバベルの塔を登るごと 1 たんこ
309-08 文字摺草短く生きし友のこと 2 中ちゃん・こひつじ
309-09 恐竜の寝床の村の夏霞 びーどろ 2 早香・Yumi
309-10 廃駅の扉にベニヤ燕の子 Yumi 1 びーどろ
309-11 橡の花駅舎の屋根に風そよぐ 早香 2 流・Yumi
309-12 谷間に透ける鶏鳴夏霞 1 良犀
309-13 朝帰りした駅頭の夏の風
309-14 捩花や明日に続く今日がある 野浮 3 未貴・こひつじ・屯
309-15 夏霞何処へ誘ふ峠道 Yumi 1
309-16 文字摺草深山に蕎麦の店開く Yumi 1 中ちゃん
309-17 無人駅集札箱に春霙 1 甘納豆
309-18 文芸にひねりの生きて文字摺草
309-19 牛乳を壜で飲み干す夏霞 未貴 6 甘納豆・早香・流・良犀・越冬こあら・Yumi
309-20 もぢずりに問はぬねぢれの右左 良犀 3 びーどろ・流・クリトン
309-21 吹き降りに文字摺草の弛みけり こひつじ 2 未貴・クリトン
309-22 鉄線花掛花として茶席かな
309-23 風にゆれ白さを誇る雪柳
309-24 湿原に鳥啼く声や夏霞 野浮 1
309-25 夏霞道の駅にて購ふ山菜 びーどろ 1 野浮
309-26 機が沈み近づく走路夏霞 3 中ちゃん・甘納豆・越冬こあら
309-27 夏の朝文人として駅目指す
309-28 曖昧な物言いばかり夏霞
309-29 植木屋に成るも一興文字摺草 越冬こあら 2 未貴・Yumi
309-30 はねはらい文字摺草の書道展 早香 1 びーどろ
309-31 ワイシャツの襟の湿りや夏霞 甘納豆 3 早香・びーどろ・たんこ
309-32 捩るるは文字摺草のDNA 中ちゃん 2 野浮・流
309-33 颯爽とミニスカートの春が行く
309-34 捩摺の螺旋のごとき歳月か
309-35 子の嘘を見逃してやり夏霞 こひつじ 1 クリトン
309-36 山陰の駅に降り立つ若葉風 中ちゃん 1 たんこ
309-37 ねぢばなや怪訝な顔の一年生 クリトン 1 越冬こあら
309-38 駅までの寡黙を割つて青田波 未貴 5 中ちゃん・甘納豆・野浮・こひつじ・屯
309-39 無人駅土手の躑躅は盛り過ぎ クリトン 4 早香・たんこ・こひつじ・屯
309-40 タッタカと一駅歩く麦の秋 こひつじ 2 良犀・越冬こあら
309-41 夏来る駅のホームの突端に 甘納豆 4 野浮・未貴・良犀・クリトン
309-42 捩花をねぢこむ試験管炸裂 びーどろ 4 中ちゃん・未貴・良犀・こひつじ

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