[QLD句会録棚]
第 310 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年5月29日
兼 題:なし
No. 俳          句 作  者 選          者
310-01 花独活や登山口にも記名帳 蒼穹 1 Yumi
310-02 えご落花見る間に道は真っ白に
310-03 出張の車窓青田となりにけり 1 掃半
310-04 往き違ふこゑの忙しき蟻の道 蒼穹 3 甘納豆・早香・流
310-05 着水もぴたと飛魚決めにけり
310-06 遠山に雨雲低く青梅もぐ 掃半 2 越冬こあら・流
310-07 夏さなか熱海ホテルの壁の皹(ひび) 中ちゃん 1 びーどろ
310-08 夏暖簾はらと揺らして猫帰る Yumi 2 早香・たんこ
310-09 青梅や郷様変り半世紀 掃半 1 Yumi
310-10 紫は高貴な色よかきつばた
310-11 はぐれ鵜の巌に違ふ濡れ羽色 未貴 3 中ちゃん・甘納豆・屯
310-12 大輪の予感の薔薇の蕾かな
310-13 バス待てば風橡の葉を吹き渡る
310-14 青葉鬼をんなはみづに還りけり 良犀 2 蒼穹・早香
310-15 赤錆びに潮の上げ下げ運河夏 びーどろ 6 中ちゃん・野浮・流・たんこ・屯・Yumi
310-16 サバ缶と筍汁の切れぬ仲 早香 1 越冬こあら
310-17 公園の仔鹿の脚の細きこと
310-18 俳諧というカジュアルや五月尽 越冬こあら 2 こひつじ・Yumi
310-19 ひさびさに会ふ人眩し夏模様
310-20 絵日傘の君に歩幅を合わせけり 6 中ちゃん・未貴・良犀・たんこ・こひつじ・クリトン
310-21 外國の艶めく桜桃賣られをり
310-22 鉄線や気高く強く美しく
310-23 父の日や父の法事の案内来 こひつじ 1 未貴
310-24 暁のいのち微動や浜おもと
310-25 祟り神まづは蛇の衣裂けさせて びーどろ 4 中ちゃん・未貴・蒼穹・Yumi
310-26 夏めきて女の着物なを薄く クリトン 1 掃半
310-27 湾岸に千戸の明かり夏の月 甘納豆 2 未貴・屯
310-28 蚕豆の皮の内側撫でている 甘納豆 3 良犀・早香・びーどろ
310-29 絵日傘や銀座の裏の路地に入る こひつじ 3 野浮・流・屯
310-30 青いバラバイオの勝利感じけり
310-31 風薫る中愛知博列長く
310-32 新緑やされど悲しき花粉症
310-33 農を継ぐ証の植田広がりぬ 1 野浮
310-34 海に星空に海月の浮かびをり Yumi 3 野浮・蒼穹・こひつじ
310-35 夏の夜のジャムセッションや眠気なし 中ちゃん 1 掃半
310-36 カドの無い電車に揺られ業平忌 越冬こあら 5 甘納豆・蒼穹・流・びーどろ・クリトン
310-37 多摩川や鳶を畏れぬ夏燕
310-38 錠前のかちりと開きて祭藏 びーどろ 8 甘納豆・未貴・良犀・蒼穹・越冬こあら・掃半・屯・クリトン
310-39 おもたせの葉付きの蕗の一抱え 早香 3 中ちゃん・たんこ・クリトン
310-40 風載せて日輪のせてひつじ草
310-41 朝凪の浜より帰り背広着る 5 早香・越冬こあら・びーどろ・たんこ・こひつじ
310-42 ふる里に似て知らぬ町樟若葉 6 甘納豆・野浮・良犀・こひつじ・掃半・クリトン
310-43 炎昼のマンション群に人が住む 中ちゃん 1 越冬こあら
310-44 ひそひそと山にもの降る卯月かな
310-45 紫外線遮る万緑の小途
310-46 救済の呪文唱えよ蛇苺 越冬こあら 1 良犀
310-47 青葉燦日替りランチ頼みけり 野浮 1 びーどろ
310-48 受付の娘が目礼す梅雨近し

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