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第 311 回 Q L D 句 会 録

開句日:平成17年6月12日
兼 題:「柚の花」(ゆのはな)、「夏服」、「鍵」 ※「鍵」は無季兼題
No. 俳          句 作  者 選          者
311-01 半ズボン腰鍵束の優し奴
311-02 柚の花の下駆け巡る子は弾け
311-03 くちびるの香の近くあり花柚の香 びーどろ 1 早香
311-04 夏服や母校開校百余年 Yumi 7 中ちゃん・蒼穹・甘納豆・野浮・こひつじ・たんこ・屯
311-05 端的な父の説教柚の花 こひつじ 1 甘納豆
311-06 犯人の鍵を握りて梅雨に入る こひつじ 1 越冬こあら
311-07 てのひらが鍵になりけり蔦青葉
311-08 生きないといふオプションや柚子の花 越冬こあら 2 Yumi・びーどろ
311-09 晩成というにはつまし柚の花
311-10 夏服の胸にケチャップ付けちゃった 野浮 3 中ちゃん・こひつじ・越冬こあら
311-11 新しき鍵の重みや青嵐 2 蒼穹・こひつじ
311-12 取つ手待つ自在鍵かな梅雨の宿
311-13 柚の花へ鼻腔大きく朝の庭
311-14 柚の花の香りただよふ朝餉かな
311-15 夏服のファスナー下げて貰ひけり こひつじ 4 中ちゃん・野浮・クリトン・屯
311-16 夏服とカンカン帽を遺し逝く クリトン 3 中ちゃん・甘納豆・たんこ
311-17 梅雨の日や鍵を忘れて妻を待つ たんこ 4 流・越冬こあら・Yumi・屯
311-18 二つ三つ黒鍵並び梅雨に入る
311-19 周り皆夏服となる電車内 早香 1 クリトン
311-20 また少し太ったかなと夏の服 2 クリトン・Yumi
311-21 柚の花や居心地悪き宴の庭 Yumi 2 流・未貴
311-22 この風と決めて柚の花薫りけり 3 流・未貴・こひつじ
311-23 鍵かけて酒買ひに出る梅雨の中 中ちゃん 3 越冬こあら・たんこ・びーどろ
311-24 暮れる日の明かりとなりて柚子の花 早香 1
311-25 根や草を干してありけり柚子の花 びーどろ 2 未貴・Yumi
311-26 柚の花や茶会の未だ終わらざる 甘納豆 5 中ちゃん・早香・野浮・屯・びーどろ
311-27 去年摘みし木に柚の花の咲きにけり
311-28 去年着し夏服今年は合はざりき
311-29 鍵おとし夜毎蛍見散歩かな クリトン 1 甘納豆
311-30 夏服の女がふたりハーブティー 蒼穹 2 クリトン・びーどろ
311-31 無造作に鍵束置かるサングラス 蒼穹 5 甘納豆・野浮・未貴・こひつじ・クリトン
311-32 夏服の皺の重宝旅にをり
311-33 夏服の妊婦がふたり木のベンチ 甘納豆 3 蒼穹・越冬こあら・たんこ
311-34 白服のこゑ透きとほる海風よ びーどろ 1 蒼穹
311-35 夏服の子ら整列し万博へ 中ちゃん 1 たんこ
311-36 開き戸に雨の匂うて柚子の花 蒼穹 2 流・早香
311-37 花茨同じ所に隠す鍵 Yumi 5 蒼穹・早香・野浮・屯・びーどろ
311-38 夏服になれぬゴローのうすき舌
311-39 鍵束とアイスキャンディー警備員
311-40 夏服やセブンティーンにこぬか雨
311-41 遠花火鍵屋やのうて錠前屋 甘納豆 2 早香・未貴
311-42 柚の花の人には告げぬ健気かな 野浮 1 Yumi

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